内容説明
『赤毛のアン』『八人のいとこ』『リンバロストの乙女』『少女パレアナ』…氷室冴子が少女小説への愛を綴った名エッセイ、待望の復刊。
孤独で不器用なアンが祝福されてゆく物語『赤毛のアン』、森に生きるエルノラの日々や成長がゆたかに描かれる愛読書№1『リンバロストの乙女』、子どもたちの幸福な食事を共に楽しむ『秘密の花園』、そして時代の制約のなか、自分に忠実に執筆し続けた女性作家たち――。氷室冴子が〈腹心〉の友である少女小説への愛を綴った名エッセイ。
解説=斎藤美奈子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
43
面白かった、私も「家庭小説」が好きです。そしてこの本を読んだら『リンバロストの乙女』が読みたくなること間違いなし!私も読みたくなりました。あの角川文庫の赤いギンガムチェックのあのシリーズ、私も憧れました、読みたかった!今は河出文庫で出てるなんてどういうことでしょう。愛読書は?と聞かれたら堂々と「あしながおじさん」「宝島」…です。と答えましょう。さぁ、同類の方、一緒に読んで語りましょう!2025/12/31
Shun
34
51歳で亡くなられた氷室冴子さんの読書エッセイ。著作は未読ですが、今はもうない集英社コバルト文庫などで活躍されスタジオジブリでのアニメ化原作もある作家として認識していました。そんな作家が子供時代に出会った家庭小説への作品愛を語る内容です。家庭小説と呼ばれていた作品群、例えば「赤毛のアン」や「若草物語」といったものがあるが高度経済成長期の日本では家庭に入り支える良妻賢母を育成するための教材として見られていた時代があった。しかしそんな背景はお構いなしに好きな小説を好きと肯定する作家の愛が感じ取れる1冊でした。2025/09/14
紅咲文庫
26
復刊にて初読。復刊されていなければ読めなかったと思うとほんとうにありがたい。赤毛のアンも、他の作品も読んで味わってとっぷりと浸りたい。付録として掲載されている冴子先生から友人への手紙も、作品の地盤となっている思いが溢れた瞬間を見せてもらえたようで胸が熱い。アンはどうして初対面のマシュウに馬車のうえであんなにしゃべり続けたのか。anneの綴りがeで終ることを執拗に主張したのか。この本を読んだ後であれば、まだ幼い少女だったアンの気持ちが迫ってくる。まずはアンの再読と『リンバロストの乙女』を読んでみたい。2025/04/22
タカギ
25
氷室冴子が好きな「家庭小説」の話をしている本。ほとんどぜんぶ海外の話。この「家庭小説」というのは、たぶん英語だとドメスティック(家庭的な)ノベルとでもなっているのではないかと思う。帯では「少女小説」とされているけど。『赤毛のアン』すら読んだことがない私は、『リンバロスとの乙女』も『少女パレアナ』も初めて目にするタイトル。でも少女たちがいろいろ工夫して人生を切り開く様子が胸熱な感じはなんとなく伝わった。あと、付録の手紙がさすがの慧眼でうなった。2025/10/21
あじ
24
氷室さんから頻出する「家庭小説」という言葉に、もぞもぞしてしまいました。無知の初耳でしたもん。かつてモンゴメリーやオルコット、ポーターのジャンルはそう呼ばれていたのですね。家庭小説の魅力を十分に享受できましたが、それ以上に歯切れよく理路整然とした文章を書く氷室さんの方に惚れてしまった私。知りたい、氷室さんを!どこから手を出せばいいのだろう。詳しそうな読友さんがいるので、声をかけてみようか。皆さまからのコンタクトも待ってます。◆90年刊の復刊 2025/11/07
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- 和書
- マンフレッド 岩波文庫




