「イスラエル人」の世界観

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「イスラエル人」の世界観

  • 著者名:大治朋子
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 毎日新聞出版(2025/06発売)
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  • ISBN:9784620328386

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内容説明

なぜ、世界中から非難されても彼らは攻撃・報復を止めないのか。

国家の存亡をかけた「悪との戦い」

建国以来、周辺地域との戦闘を繰り返してきた国家の論理がわかれば、イスラエル・パレスチナ紛争の本質も見えてくる。

新聞協会賞2年連続受賞&ボーン・上田記念国際記者賞受賞。
ワシントン特派員、エルサレム支局長などを歴任。
特派員、研究者、ボランティアとして現地に6年半暮らした特異な経験をもとに、
歴史的経緯から紡ぎ出されるイスラエルの「光」と「闇」の世界を徹底解説。

筆者は2013年3月、エルサレム特派員としてイスラエル、パレスチナ地域に赴任し、2019年9月までの6年半にわたり現地で暮らした。そのころから、筆者の心にはある疑問が深く根を張りはじめていた。2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルを急襲し、イスラエルによるガザへの報復攻撃が長期化するにつれ、その疑問はかつてないほど存在感を増した。

「イスラエルのユダヤ人は、隣人であるパレスチナ市民が苦境にあえいでいるというのに、なぜあれほど無頓着でいられるのか」
「彼らはいったい、どのような世界観の中に生きているのか」

強い疑問が筆者に芽生えたのは、2014年夏の取材がきっかけだった。約50日間にわたり続いたイスラエルとハマスの戦闘。そのうちの25日間、筆者はガザ側から惨状を伝えた。イスラエル軍による無数の1トン爆弾の投下、崩れ落ちた建物の隙間に取り残されるガザ市民と子供たち。目の前に広がる光景は、まさに地獄絵図であった。2009年にアフガニスタンで、米軍と現地の支配勢力タリバンの戦闘を取材した経験のある筆者にとっても、これほど過酷な惨状を目にしたことはなかった。
「イスラエルのユダヤ人は所詮、そういう人たちだから」。そんな風に切り捨てる声も耳にした。だが、事態はそれほど単純ではないと感じた。人間も社会も多面体であり、「闇」だけでなく「光」も存在する。完全な善もなければ、絶対の悪もない。そう信じる筆者は、イスラエル人の内面世界――その〈世界観の森〉に分け入ってみたいとの衝動に突き動かされ、この本を書くに至った。
本書は、紛争や政治心理学の専門家らへの取材、現地の人々との対話を通じて、紛争地に暮らす人々に共通する認識や世界観、そしてイスラエルのユダヤ人に特徴的と思われる思考を明らかにしようとする試みである。戦後80年を迎えた日本にとっても、他者の世界観に触れることは、自らの思考と社会のありようを見つめ直す契機となるはずだ。日々のニュースだけでは見えてこないイスラエル・パレスチナ紛争の本質に踏み込み、私たち一人ひとりがどう関わるべきかを問いかける一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はやたろう

20
イスラエルは常に戦争をしているというイメージがあり、原因なのかは全然知らなかったが、長いユダヤの歴史があることが分かった。呼んでいる最中に、米トランプ大統領の仲介?で停戦合意され、えっ?と思ったが、この書を読む限りだと合意しても、過去を見るとイスラエルが反故にして攻撃したことがあり、歴史は繰り返されるかと感じた。ユダヤ人の歴史の複雑さはあるが、ナチスにされたことを自らやっているようにしかみえない。パレスチナに対する非人道的な振る舞いはいただけない。イスラエル人の世界観は理解が難しい。2025/10/10

紙狸

20
2025年6月刊行。著者は新聞記者。エルサレム支局長を経て、テルアビブ大学大学院で危機・トラウマ学を学んだ。イスラエルのユダヤ人、パレスチナ人に知人が多い。豊富な経験・人脈を生かして2023年のハマス・イスラエル衝突の背景を描く。出色なのは、ユダヤ暦の祝祭を節目とした1年、出生、教育、結婚、葬儀という一生を描写することで、「人々の日常に染みわたる宗教性」の深さを示したくだりだ。章立てを、ユダヤ人としての誇りという「光」と、パレスチナ人に対する人権侵害という「闇」に整理した工夫のおかげで、読みやすい。2025/08/15

原玉幸子

18
私が実際に知っているユダヤ人は1人だけですが、都市伝説の様に言われる優秀さは全く感じず、寧ろその自己主張に辟易とするぐらい。著者はガザでの紛争解決の兆しを「良い狼」に見出そうとするのですが、実際そこにある「イスラエルの闇」が全てを搔き消してしまう。フレーズの抜き書きで感想を言えば、精神的なバランスを保てずに自殺する軍関係者、ここでもあほなトルーマン、悪いのは「三枚舌外交」の英、ホロコーストにまで戻ったとしてももう少ししゃんとすべき独、「民主主義を掲げる自己矛盾」。今期の課題書籍でした。(◎2025年・冬)2026/01/18

Kooheysan

11
2023年10月7日のハマスの攻撃で、イスラエルは「壊れて」しまった…。簡便なユダヤ人の歴史、イスラエルの建国の歴史を振り返り、背景としての文化(年中行事とユダヤ教)までしっかり解説したうえで、なぜイスラエルが「壊れて」しまったのか(この言葉のチョイスが見事。本当に何かが壊れてしまったようにしか感じられません)、その疑問に答えていこうとする著作です。今の自分には、大変参考になりました。個人的メモとして、最終章で述べられていることを読んでいると、中島みゆきさんの「顔のない街の中で」そのままだな、と。2025/09/28

ののまる

10
なぜイスラエル人がパレスチナを暴力的に非人間的に殺し続けても平気なのか?なぜガザ戦争が解決しないのか?について、いちばん分かりやすい本だった。自分の中の良い狼に餌をあげ続けること。2025/11/28

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