チョコレート・ピース

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チョコレート・ピース

  • 著者名:青山美智子【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • マガジンハウス(2025/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838733316

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内容説明

anan人気連載12編+書き下ろし12編、待望の書籍化
5年連続本屋大賞ノミネートの最注目作家・青山美智子が贈る優しさ成分120%の物語


その一瞬に、
祝福の一粒を。

チョコバナナ、キューブチョコ、マカダミアナッツチョコ、
チョコチップクッキー、アソートチョコ……
人生の小さな曲がり角にちりばめられた
彩りさまざまなチョコレートが
主人公の背中をそっと押す――

チョコバナナ×恋の予感  
キューブチョコ×推し活 
マカダミアナッツチョコ×結婚  
チョコチップクッキー×友情
シガーチョコ×大人  
ハイカカオ×失恋 
チョコレートアソート×決意 ……etc.

受け取って、差し出してーー
祝福の連鎖が動きはじめる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

395
考え事や悩みがあると、いつ食べたのだろう、気づいたときにはなくなっている不思議なスイーツ、チョコレート。いろんな形や香りがあり、なめらかなものも、ガトーショコラのような濃厚なものもある。そのピースが合わさったり合わなかったり、喜んだり後悔したりしながら、一つの作品になっている。叶わない恋、届かない恋、結ばれた恋、そのひと粒がそれぞれの想いに溶けていく。1人だけのとてもビターな1日も、とても甘い1日もある。自分と相手、双方の視点で同じ場面を描く短編小説。今は永遠のようで過去になってしまう切なさを感じながら。2025/08/01

しんごろ

380
甘~い。とにかく甘~い。いい歳したおっさんが、年甲斐もなくキュンとしてしまったぞ。BOX1では、道標の美智子。“みち”だけにね。道標は恋の道標か。Peace9は、誰かとつきあい始めた頃を思い出すよ。BOX2は、BOX1を繋ぐ、繋ぎの青山美智子の本領発揮。BOX1を、まるで丸いチョコレートをオシャレなデザインの銀紙で包み込む感じ。伏線回収が見事。男性が読んだら、むず痒くなるかもしれないけど、年齢問わず、初恋、今の連れ合いや当時付き合ってた人とのつきあい始めの頃、鮮明に思い出すこと間違いなし。そんな物語だ。2025/07/03

starbro

373
青山 美智子は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、雑誌anan連載12編+書き下ろし12編、少しお洒落で少し甘く少しビターなリバース・ラブ・ショートショート集でした。 https://magazineworld.jp/books/paper/3331/2025/08/02

bunmei

295
チョコスイーツを題材にしながら、著者らしさが滲み出た、女性目線でのホッコリ、アルアル短編集、と思いきやBox1のPiece12で、一人の女性の物語としての連作であることが判明。更に、Box2では、Box1の相手サイドからの視点で彼女への思いが綴られていく。女性の生き方や考え方を、本人と相手サイドの両面からタイアップした物語の展開とする辺り、なかなかにくい演出と言える。女性なら一度は経験するであろうシーンを切り取り、その場での揺れ動く声に出せない心情を描いていく。そして、その傍らにはチョコスイーツが…。 2025/07/17

R

278
構成がとても面白い小説だった。詩集と見まがうような超短編で、ジュブナイルすぎるようなチョコレートにまつわる思い出語りの短編集かと思わせて、実は短編連作だったという最後の話しに驚きとともに感動を覚えた。思い出は一つではないという当たり前のことを改めて思うような内容で、さらにそのカウンターパートとなるもう1連作が思い出をさらに膨らませてくれるのが面白かった。チョコレートだから、ビターだとか甘いだとかという話しに見せかけて、人生が詰まった作品だった。2025/09/30

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