内容説明
世間を震撼させた埼玉愛犬家連続殺人事件。
伝説の捜査官が語る「死体なき連続殺人事件」の
捜査、裁判、立証のリアル――
1993年4月から8月にかけて、埼玉県北部で犬の繁殖・販売業を営む元夫婦らにより、3件、4人の男女が次々と毒殺される事件が起きた。遺体は解体され、切り刻まれ、焼かれた上で、無残にも山林や川に撒き棄てられた。いわゆる「愛犬家連続殺人事件」――正式名称「埼玉愛犬家等連続殺人・死体損壊・遺棄事件」である。主犯の元夫婦には死刑判決が下された。前代未聞の「死体なき連続殺人事件」に挑んだ捜査官が見た深い闇とは――。1995年1月の事件着手(逮捕)から30年がたった今、伝説の捜査官が「死体なき連続殺人事件」の捜査、裁判、立証のリアルをあますことなく語る。鬼気迫るノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
138
報道された程度しか知らなかった埼玉の愛犬家連続殺人事件だが、捜査主任官だった著者が語る実態は想像を絶するおぞましさだ。主犯の元夫婦が犯行を隠すため、殺害した7人の遺体をバラバラに破壊し遺棄する徹底ぶり。その被害者遺族からさらに金を毟り取り、恩を売って抱き込む容赦のなさ。小悪党だった男女が夫婦となると、悪魔が二乗したようなシリアルキラーと化す恐怖。乏しい手がかりを必死に追う捜査員の執念で、かろうじて4人の立件に成功するが心は晴れない。本物の悪のグロテスクさは、ミステリ作家の想像力など足元にも及ばない現実だ。2025/08/16
ma-bo
93
1990年代に起こった埼玉県愛犬家連続殺人事件。逮捕から30年経った今、事件の捜査官だった著者が「死体なき連続殺人事件」の捜査、逮捕、裁判、立証を語ったノンフィクション。当時の捜査を知る著者だけにしか分からない舞台裏は生々しく一読の価値あり。ただ説明や構成が分かりにくく読みにくかったのが残念。2025/08/14
チャッピー
32
30年ほど前に起きた埼玉県の愛犬家等連続殺人事件の担当刑事が語るノンフィクション。当時、死体なき殺人事件として騒がれたことは記憶にあるが、その後どうなったか記憶が曖昧だったが、その後の裁判は審理に5年、一審の判決が出るのにさらに1年ほどかかっていた。事件と逮捕までの経緯もさることながら、逮捕されてから互いに相手が主犯だと主張する夫と妻の裁判の様子には憤りとやりきれなさがあった。2025/09/17
aki
23
何となくの記憶でしか無かったこの事件。当時捜一で担当した刑事でもあった著者が、この事件の真相と当時の思いを綴ったノンフィクション。事件の内容を見てその悍ましさに驚愕!主犯2人の元夫婦の周辺で、H.5に3件、4名が、S.59年に3件3名が失踪→殺害されているが、S59の方は立件に至らず闇の中だという。「死体なき連続殺人事件」と言われた、ご遺体が見つけられないという程の残忍極まりのなさ。逮捕までに10年もかかっていて、その遺棄・隠蔽の周到さが見受けられる。この人たち本当に人間なんだろうか。2025/09/04
おかむら
22
埼玉愛犬家連続殺人の捜査に当たった元刑事が30年の時を経て、当時の捜査のリアル実態を綴ったノンフィクション。この事件といえば園子温監督の「冷たい熱帯魚」という映画のイメージが強くて、でんでんがとにかく怖いんだよー。この本は映画のように派手ではないものの、死体なき殺人事件の立証がいかに難しいかがよおくわかる渋みが良し。あと主犯の2人の関係性の考察にドキッとさせられます。共犯の人(映画では吹越満)が書いた本も読みたいけど図書館に無いし中古だと高値になっちゃってんだよな…。2025/12/07
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