内容説明
認知症専門医の父・長谷川和夫の足跡を長女・まりの視点で綴り大好評だった『父と娘の認知症日記』の続編。父との最期の1年を母とのやりとりも交えて伝える日記風エッセイ。誰もが無関係ではいられない「認知症」に家族としてどう向き合っていくか、夫婦愛と家族の絆の物語。
※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブロッコリー
2
図書館。 認知症のスケールを 発明した 長谷川和夫さんの娘さんが著者。 認知症になったら全てが終わりなのではない。 全て忘れちゃうわけでもない。 認知症になった本人が、一番悲しんでいるのは周りの人がだんだん 離れていってしまうことだ そうです。 相手と目の高さを合わせて 、相手のことを思いやって 関わっていくのが大切なのだな。 誰もが歳を取るし、 誰もがものを忘れていく。 人間は全員死んでしまう。 長谷川和夫さんの奥さんが言ったように、元気で死にたいな。2025/08/04
okatake
1
『父と娘の認知症日記』続編。 2021年11月に亡くなられた長谷川さんの最後の1年。長谷川さん大好きの娘さんならではの書。 認知症を専門とした方が晩年には認知症を呈した生活を明らかにしたのは、長谷川さんが最初かな。 認知症となってはじめて自らの体験としてわかったことは「壁を感じる」とのこと。その人の尊厳が傷つけられることを現実に経験されていたのです。 「今を生きる」を大切にしていた和夫さん。「過去」も「未来」も「今」があるからこそ。絆を大切に、「今」を大切に私も残りの人生を生ききっていきたいと思います。2025/07/13