内容説明
「セカンド・チャンス」(人生をやり直すチャンス)という,危機に直面する人間存在を揺さぶる想念はいつの時代も文学的想像力の核心であった.偶然や意志や運命に左右されるセカンド・チャンスの実現や失敗を描いてきた歴史上最高の作家とその最高の解釈者を通して,人間の再生能力の力強さを考察する珠玉の一冊.
目次
序章
第1章 シェイクスピアのファースト・チャンス
第2章 セカンド・チャンスがない人生
第3章 セカンド・チャンスと非行
第4章 シェイクスピアのセカンド・チャンス
第5章 さあ,もう一度
第6章 フロイトとプルースト
第7章 セカンド・チャンス――是か非か
結部
謝辞
原注
訳注
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
2
人生の希望であるセカンド・チャンス2025/07/27
くり坊
1
訳者あとがきに「本書は岩波新書から2020年に刊行されたステーィブン・グリーンブラッド著『暴君‐シェイクスピアの政治学』に続く、グリーンブラッドによる「シェイクスピアを通して人生を考える本」の第二弾である。」(307頁)とあり、ますはじめにシェイクスピアありきの本なのだな...ということを手に取って走り読みをした後になって知り「どうりで...」と納得した1冊だった。わたしは、それほどシェイクスピア・フリークではないので、そもそも、この本の読者に向いていないのかもしれない。2025/07/29
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/23358365-69ce-4a55-b916-b5289f4ec269 2025/07/09
miharasi_mamiya
0
シェイクスピアの物語とフロイトからセカンド・チャンスを考える内容。セカンド・チャンスがあると感じられることで人の人生はどのようにとらえられるのか。2025/07/16