岩波文庫<br> 夜間飛行・人間の大地

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岩波文庫
夜間飛行・人間の大地

  • ISBN:9784003751374

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内容説明

「夜の闇の中に橋を架ける必要がある」――夜空にひそむ美と脅威,人間の責務と幸福とのせめぎ合いを描く『夜間飛行』.アフリカ・南米航路の開拓者たちの命がけの挑戦や,現地の人々の気高さを語る『人間の大地』.生涯,飛行士として飛び続けた作家が,天空と地上での生の意味を問う代表作二作.原文の硬質な輝きを伝える新訳.

目次

地図
夜間飛行
人間の大地
1 定期路線
2 仲間たち
3 飛行機
4 飛行機と惑星
5 オアシス
6 砂漠の中で
7 砂漠の中心で
8 人間たち
訳者解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
サン・テクジュペリの「夜間飛行」は中学時代から何度も読んできています。今回岩波文庫に「星の王子さま」と同じように収められました。ただ、今回の訳は野崎歓先生の訳で非常に読みやすくはなっています。ただ私はこの「夜間飛行」も「人間の土地」も堀口大学訳に比較すると緊迫感が若干薄れているような感じがします。さらっと読めて、いい訳ではあるのですが、南米の山岳地を越えて郵便を運ぶ飛行機操縦士とその上司の使命感や自然との厳しい闘いがもう少し出てもいいのではないかと思いました。2025/06/02

yapipi

30
少なくとも今年新たに読んだ中では一番印象深かった。二つの物語のキーワードは「精神」✕「大地」→「人間」。精神が大地に根差すことで人間が出来るのだ。例えば、砂漠で死の一歩手前で仲間と分け合った一個のオレンジ。その木が根を張り実を結ぶならオレンジにとって真実だ、と書いている。著者にとって飛行機乗りは大地に根を張ることだった。精神や命さえも共有する仲間も出来た。もし精神を忘れて生活のためだけに生きるのであれば、何も人間である必要はない、著者はそこまで言ってるように私は思う。さらに深い真実を本書から探したい。2025/08/09

どら猫さとっち

18
「星の王子さま」の著者が、第二次世界大戦前夜に記した希望の書。以前新潮文庫版で持っていて、読まずじまいになっていた。「人間の大地」は、光文社古典新訳文庫で別の方の新訳で読んだ。身の危険をさらしてまで、空を飛び続けた彼は、生きる意味を問う本書を世に送り、81年前行方不明となった。彼が生きていたとして、この世は本書のような希望にあるか。それとも殺伐とした世間を嘆き、尚も希望を紡ぎ続けるのか。今、新たに野崎歓訳が登場したことに感謝したい。2025/08/11

真琴

17
堀口大学訳で読んだことがありますが、こちらは新訳だからかとても親切な訳だったと思います。人間の本質に迫った内容は、まさしく名著です。平和で分断のない世界であって欲しい。2025/09/11

ラウリスタ~

13
人間の大地を15年ぶりに読み返してみると、サンテックスの文章の上手さに度肝を抜かれる。下手をしたら機械礼賛、未来主義なダサい文学にもなりかねないテーマを、動物から抜け出る人間の偉大さに焦点を当てることで文学に昇華させる。その一方で、無自覚な植民地主義、英雄礼賛(空を飛べない人間を泥だと思っている感)、さらには偉業を成し遂げるための犠牲の肯定といった、とてもマッチョな姿勢は明確だなと。ほとんど戦争礼賛のプロパガンダにも使えそうな中、最後で東方に送られるポーランド人を満載した汽車、ナチスの未来を予見?2026/01/15

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