楽園の瑕

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楽園の瑕

  • 著者名:相場英雄【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 小学館(2025/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867566

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内容説明

大ベストセラー『震える牛』『ガラパゴス』に連なる樫山順子シリーズ最新刊!

北海道警から山梨県警に異動した樫山順子は、大規模農場開発に怪しい動きを嗅ぎつけた。地元政治家らの間で暗躍するのは、かつて規制緩和の名のもと経済を壊した男。中国の強欲投資家も加わった資本主義の魔手から、樫山は山岳の楽園を守れるか。

(底本 2025年6月発売作品)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

126
おぉ、樫山順子だ!どれ、今回も頑張るよねと内心ワクワクしながら読み始めた。相場さん読ませるなぁ(もれる心の声)ずっと気になっている『地方創生』に名を借りた補助金の流れ・・今作は北甲州が舞台だが日本中どこの地方でもあり得る問題だと感じてる。政治や経済が絡み一握りの人間に踊らさせて、いつもそこに住む住民にしわ寄せが来るのをどれほど見聞きしてきたか。この国は誰のもの?と聞きたくなるよね。古賀という男の生き様に中てられて最後は池内頑張れとエールを送る。そして、樫山・・次のポストが気になるところだ。お薦めです。2025/07/31

starbro

117
相場 英雄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、樫山順子シリーズ最新刊、地方創生社会派ミステリの佳作でした。日本にも、世界にも、楽園は存在しないと思います。古賀の残した負の遺産が、次作以降どう爆発するかが楽しみです。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093867562025/08/18

ナミのママ

83
北海道警から山梨県警に異動した〈樫山順子シリーズ〉2作目。今作も実在する会社、政治家が想像できてリアルな事件。自然豊かだが高齢化が進む北甲州町を大規模農場で地方再生させようとする計画が湧き上がった。かつて政治の裏で暗躍したもの引退し移住してきた古賀は、この計画の主催者に不穏なものを感じる。一方で山梨の役人が頻繁に上京しているとの情報から樫山たちも追い始める。からくりは何か、緊迫感せまる逮捕劇。用意周到に計画された地方を食い物にする事件に、はらわたが煮え繰り返る。どうかフィクションでありますように。2025/06/27

Ikutan

60
『覇王の轍』で、北海道を舞台に鉄道行政の闇に迫った警察キャリアの樫山順子。今回は、山梨県警に異動し、地方創生の真実を暴く。キーマンは、『不発弾』や『Exit』に登場した、汚れ仕事を引き受ける政財界のフィクサー古賀良樹。彼は、裏の仕事からきっぱり足を洗い、風光明媚な大菅村で隠居生活を送っていた。その近隣の北甲州町に大規模開発の計画が持ち上がる。この計画のバックにある後ろ暗い企みを危惧する古賀。この開発をめぐる贈収賄の捜査をすすめる樫山と捜査二課の面々。いつもながら読み応えあり。今後は池内に期待したいですね。2025/08/08

hirokun

40
★4 相場英雄さんは、新刊を中心にフォローしている作家さん。社会派推理小説に範疇に入る作品だが、フィクションとノンフィクションが交じり合いながらストーリーが展開される。地方創生の難しさ、補助金へ群がる企業など我々の税金が無駄に使われていく現実が悲しくなる。2025/07/30

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