- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
隠れたロングセラー
『はじめてでも読みこなせる英文契約書』著者による
「ビジネス現場で使える」ことにこだわった
契約書の実務本ができました。
■「法務に回す」前に、読み解き交渉できる知識を持っておきたい営業パースンに、
■現場に頼りにされる法務部パースンに
自社に不利にならず、正しくスピーディーに
事業を回していくための契約の結び方、チェックの仕方を教えます。
■本書で学ぶことで得られるもの
「契約書を適切にチェック・修正できるにはどうしたらよいか?」
これには、ちゃんとした方法があります。
①「自社に不利な条文」に気が付けるようになる。
これができないと、不利な内容のまま契約を結ぶことになり、結果として自社に不利な状況に陥ってしまうことになるからです。これができるようになるためには、自社に不利となる条文の具体例に数多く触れるのがよいでしょう。本書では、この手の条文例とその修正案を数多く紹介しております。
これに加えて次の2つの条文も理解する必要があります。
②「修正する必要はないものの、契約締結後の実務における対応の際に少し注意が必要となる条文」に気付き注意できるようになる
この手の条文は、文言としては決して自社に不利というわけでもないのですが、その条文に従った対応を適切にとらないと、自社に不利益が生じてしまうものです。よって、この手の条文を見たら、「契約締結後の活動の中で具体的に何をどのように気を付けるべきか」について、事業を遂行する方々に教えられるようになる必要があります。
③「なぜその条文が定められているのか意味が分かりにくい条文」を適切に処理できるようになる
この手の条文に出会ったら、「一見不公平に思えるが、これは削除する必要はない」とか「これは雛形にある通りに記載すべき条文である」と判断できるようになる必要があります。
本書では、読者の方々が適切に契約書をチェック・修正する能力を身につけられるように、契約類型ごとに、①がメインではありますが、②と③の条文についても、具体例を示して解説します。そして、その条文に関係する押さえておくべき周辺知識にも触れますので、最終的には、契約類型ごとに重要となるポイントを網羅的に身につけられます。
■目指すべき契約書とは?
なお、契約書は、自社に有利な内容にできたらそれに越したことはありませんが、自社に有利ということは、相手に不利ということです。相手にも法務部や契約書に詳しい人がいて、その人たちが皆さんと同じように契約書をチェックしています。すると、当然、相手は不利な内容に気が付き、修正しようとしてきます。よって、自社にだけ有利になる契約書にするというのは難しいのです。
したがって、目指すべきは、「公平な契約書」です。自社にだけ一方的に有利にしようとして、不毛な時間を費やすことは、契約締結を遅らせ、その結果、事業の遂行の妨げにもつながります。ぜひ、「公平な内容」、「少なくとも自社に不利な内容ではない契約」を目指すことをお勧めします。