集英社文庫 禁猟区

著者名：石田衣良【著】

集英社（2025/06発売）

• ISBN：9784087447804

内容説明

34歳、ライターの文美子。夫との関係は冷え切り、娘はかわいいが保育園で問題行動を起こしていた。ある日、文美子はママ友から、女性がお金を出して若い男性を「狩る」という「お茶会」に誘われる。乗り気でなかった文美子だが、そこで劇団俳優の夏生と出会い、彼の誠実さに惹かれていく。夫の愛人の来訪、半グレからの脅迫、変貌していくママ友。様々な出来事が降りかかる中、ふたりの関係は引き返せないところまで来てしまい……。どうして人は恋に落ちてしまうのか。愚かで真摯、不道徳で純粋、禁断の恋愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[優希]

10歳も年下の男性との許されざる愛というだけで苦しくなります。ママ友に「お茶会」に誘われた文美子は舞台俳優・夏生と出会い、恋に堕ちるのが辛いところでした。不倫の恋ながらも心弾むやりとりや性愛の喜びに身を焦がしていく。それは愚かで愛すべき男女の関係そのもののように思えます。狂おしくて切ない禁断の愛に引き込まれした。

2025/08/09

[のあ]

愚かで愛すべき男女の出会い。 石田さんの表現は優しい。 人を愛することも愛されることもさじ加減は必要なのかもと思うようになったのは良くも悪くも大人になれたからなのかな。

2025/08/07

[はるごん]

裕福な年上女性と若者達が会うお茶会で出会った10歳下の男。娘を保育園に預けて不倫ってどうなのってモヤモヤしながらも止められなくすぐに読了。この2人は今後どうなるんだろう。

2025/08/07

[月]

石田衣良らしい世界観をじっくり堪能した。おしゃれでお金持ちな主人公、燃えるような恋、美味しそうな食事描写。読んでて楽しかった！

2025/07/21

[Ippei Ashida]

ナツイチで発見。女性の不倫時の感情などを少し知りたく好奇心で読んでみた。結局不倫の物語だが、石田衣良さんの女性の繊細な感情の描き方は、すごくオシャレで読みやすかった。何も起きていない時の冒頭の夫婦関係の描き方が非常にリアル。

2025/08/03