集英社文庫<br> ラブカは静かに弓を持つ

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集英社文庫
ラブカは静かに弓を持つ

  • 著者名:安壇美緒【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 集英社(2025/06発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087447682

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内容説明

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘樹は、ある日、勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。第6回未来屋小説大賞、第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位。大反響を巻き起こした、心に響く“スパイ×音楽”長編。文庫版特典スピンオフ短編も収録!

目次

第一楽章
第二楽章
エピローグ
文庫版スペシャルショートストーリー 音色と素性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ALATA

139
不思議なタイトルを持った一冊。幼少期のトラウマに苛まれる橘、十二年前の事件、飴色に鈍く光るチェロを胸に抱く姿が痛々しい。社内派閥、潜行捜査と深い海の底で醜く泳ぐ第一章はなかなか進まなかった。チェロ教室の仲間と触れ合うことで少しずつ心が開かれていく第二章でこころが救われる思い…低く微かに鳴り響くチェロの調べがやがて霧が晴れるように葛藤を乗り越える、樹の成長する姿が見えて良かった★3※ラブカ?調べてみると水深1,000m近くの深海に生息している深海魚なんですね。音楽の力は素晴らしいと再認識の一冊でした。2025/11/23

Willie the Wildcat

68
強制的な暗闇と燃やされた楽器が、それぞれ間接・直接的に「不信」を増殖。距離と打算の積み重ねによる心の捻じれが、「鼓動」として警鐘。業務の必然性とチェロとの再会という偶然性、前者が後者に溶融される感。印象的なのが、主人公が著作権を熱く語った場面。表層の潜入vs.深層の潜入、2つの狭間における苦悩と葛藤という感。教室に集う無垢、象徴がイツキ。コンサート会場とアンサンブル会場、2度の”再会”の件にグッとくる。成長過程で横に置いたモノ。大人になったからこそ、心底に素直に向き合える愉しみ・歓び也。2025/11/18

ぼっちゃん

58
文庫で再読。全日本音楽著作権連盟の上司から音楽教室へ潜入調査するよう命じられた主人公が、教室の先生、仲間への裏切りに苦しみながら、音楽、先生、仲間を通し子供の頃のトラウマから解放されていく再生の物語で、大藪晴彦賞、未来屋小説大賞、本屋大賞2位、青少年読書感想文課題図書と色々の賞に輝くのもうなずける作品。【サイン本】2025/06/08

カブ

41
面白かった。読んでよかった。とっても心地よい読後感。スパイと音楽がとってもスリリング。チェロの深い音色が聴こえるような心地よさ。2025/06/14

piro

41
上司の命による音楽教室での潜入調査、その為に講師や教室の仲間達を欺く事に罪悪感を抱く橘。それでも浅葉の指導の下チェロの演奏に没頭する事で、少しずつ安らぎを得て行く橘の再生に、音楽の力を感じます。深海で静かに暮らす深海魚ラブカの孤独は橘の孤独にも通じる。そんな中、静かに弓を引く事で自らを癒やし、いつの間にか新たな世界に踏み出していく橘に希望を感じられて良かった。所々粗さは感じるものの、チェロの優しく深みのある音色に包まれた小説でした。2025/05/29

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