ジェイムズ

個数:1
紙書籍版価格
¥2,750
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ジェイムズ

  • ISBN:9784309209289

ファイル: /

内容説明

逃亡奴隷ジェイムズの過酷な旅路の果てに待つものとは──。「ハックルベリー・フィン」を過激な笑いと皮肉でくつがえした、前代未聞の衝撃作。全米図書賞&ピュリツァー賞受賞。
---------------------------

全米図書賞&ピュリツァー賞、驚異のW受賞!
ブリティッシュ・ブック・アワード、カーネギー賞、カーカス賞受賞!
ニューヨーク・タイムス・ベストセラー1位、2024年ベストブック最多選出。
各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作。

我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。
しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。
奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。
黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。


物語は往々にして誰かの人生を破壊し、利用する。
だが、鮮やかなやり方で新たな命を与えることも出来る。この小説のように。
───西加奈子

読み始めたが最後、『ハックルベリーの冒険』を愛する私がいかに「白人」であったか、 自分を笑い飛ばして痛快になる。
───星野智幸

地獄の故郷を抜け出して、いっしょに生きよう。
この小説にそう誘われた気がした。
───三宅香帆

米文学界の巨人、エヴェレット。
容赦なくも慈悲深く、美しくも残酷で、悲劇であり茶番劇でもあるこの見事な小説は、
文学史を書き換え、長らく抑圧されてきた声を私たちに聞かせてくれる。
───エルナン・ディアズ

恐ろしくも抱腹絶倒、そして深く胸を打つ。
──アン・パチェット

この小説は読者の心をまっすぐに撃ち抜く。
──ニューヨーク・タイムズ

恐ろしく、胸をえぐり、そして笑わせる小説。
──ガーディアン

衝撃的でありながら爽快な結末。
──ワシントン・ポスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

236
全米図書賞&ピュリツァー賞W受賞他、各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作ということで読みました。世界一のならず者国家の過去の更なるならず者時代、南北戦争前夜の物語、「ハックルベリー・フィン」逃亡奴隷ジェイムズの冒険活劇、悲惨な話ではありますが、爽やかに読めました。現代のアメリカ人、得に白人達は、自らの黒歴史に関し本書を読んで、どう感じているのでしょうか❓ 今年のBEST20候補作となりました。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209289/2025/07/18

佐藤(Sato19601027)

178
読書とは、言葉の裏に潜む意図、沈黙、そして矛盾に気づくこと。エヴェレットがこの物語に仕掛けた二重のアイロニーは、読者に「真実を見抜く力」と「見抜けないことを知る感性」の両方を求める。マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』を黒人奴隷ジムの視点から語り直した作品は、笑いと皮肉を通じて、奴隷制の構造的暴力を批評する。田舎言葉を用いていたジェイムズは、ハックと読者に誤読を強いることで仮面をかぶり、やがて静かで柔らかな自分の言葉を取り戻す。その瞬間、語りの主導権は彼の手に戻り、そこに本当の自由が宿る。2025/10/09

読特

140
ご主人様が間違えていても直接指摘してはいけない。先に話さず、目も合わさず、愚かなふりして気づかせる。言葉はあえて拙く。…アフリカから連れて来られた祖先。人の所有物として生まれ、屈辱を受け入れ生きる。それでも、家族と引き離されるのは耐え難い。理不尽な境遇に、人として生きるため、逃亡する。島に隠れて、追われる身になり、川を行く。夢に現れるは哲学者たち。…名作冒険小説の脇役を主役に。被差別者の立場になってみる。他者の靴を履くにも、まともに履かせてくれないのに気づく。裸足で歩いてみる。鉛筆とノートがありがたい。2025/07/28

ちょろこ

135
奴隷制度を描いた一冊。黒人奴隷ジムの視点で語られた、いわゆるハックルベリー・フィンの冒険の裏側物語。父親の暴力から逃げ出すハックと我が身を売られる運命から逃げ出すジムの逃避行は眉間にシワを寄せながらも文句なしの夢中時間。人が人を物として扱い所有する制度に改めて何度も心が痛み、読み書きもできるほど博識でも白人の前では愚かなふりをするジムの姿が何度も胸を締め付ける。ハックが背負った秘密、ラストといい読後も読者に心情を考える時間を与えてくれたよう。誰の所有物でもない、自由を求めゆく想いが苦しみと共に伝わる秀作。2026/02/11

buchipanda3

116
「私は鉛筆を使って書くことで自分を生み出した」。『ハックルベリー〜』の語り直し小説。ジムが語り手となり奴隷となった黒人の目線で世界が描かれる。前半は白人の傾向と対策的な皮肉めいたユーモアもあるが、後半は過酷な現実が真っ直ぐに描写されていた。そしてジムと行動を共にした者達が残したものが彼の背に積み重なり信念のラストへ。白人の啓蒙思想の半端さを問い、被害者ではないと尊厳を持ち続け、家族への愛を貫き、終盤には銃より強力なものを相手に明示した。現在地を見つめ、隷属的に囚われない姿は今でも誰にへもメッセージとなる。2025/08/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22635624
  • ご注意事項

最近チェックした商品