おとうさんのポストカード

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おとうさんのポストカード

  • ISBN:9784065399095

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内容説明

第二次世界大戦中1万人のユダヤ人を救った「いのちの電車」に乗って、お父さんと別れた少年とお父さんの家族愛を描いたおはなし。

1939年2月、ベルリンに住む6歳のヘンリーは、ヒットラー政権のユダヤ人迫害から逃れるため、お父さんと離れてイギリスと暮らすことになりました。
ベルリンではユダヤ人と差別され、イギリスではドイツ人と差別されて傷つくヘンリー。
心の支えになったのは、ベルリンから届く、おとうさんのポストカードでした。

おとうさんが、ヘンリーを思いやって選んだポストカードは、とてもかわいらしくヘンリーの心をなぐさめてくれます。
お父さんが息子を思いやる気持ちが伝わる……愛にあふれた物語。

本当にあったお話にもとづいた戦後80周年記念企画。

巻末に、第二次世界大戦中にドイツからイタリアに子どもたちをおくった「キンダートランスポート」の解説、年表を掲載しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

90
分類361。「いのちの列車」キンダートランスポートとは、ナチスの驚異から命を救うため、赤ちゃんから十七歳までのユダヤ人が、ドイツからイギリスに受け入れられた活動。約一万人の子どもが助けられた▽ベルリン生まれのハインツは、弁護士の父に見送られキンダートランスポートの列車に乗り、イギリスのウェールズに行く。父からたくさんのハガキが送られてきた。ハインツはヘンリーと呼ばれ、次第にドイツ語を忘れていく▽実際のハガキと手紙が収録されている。”異なる文化の人びとにたいして、寛容さ、理解、共感を示すことができるならば”2025/11/29

モモ

39
第二次世界大戦直前、ドイツに住むユダヤ人の子どもたち約一万人がイギリスに送られて助かった「いのちの列車」。その列車で助かったハインツ(イギリス名でヘンリー)の実話をもとに作られた一冊。死の列車でアウシュヴィッツなど東に送られて殺されたアンネ・フランクの話と真逆の話。丁寧なドイツ語で愛のこもったカード。息子がドイツ語を忘れてからは英語で書かれている。ヘンリーの写真はイギリスに行く直前に買った大きめのコートを着た姿。父の愛がつまっていて涙が止まらない。歴史も分かりやすく描かれ、多くの人に読んでもらいたい一冊。2025/08/23

Cinejazz

26
〝1939年2月、当時6歳のぼく(ハインツ・リトヴィッツ)は、ユダヤ人迫害から逃れるため、お父さんが手配してくれた列車で、生まれ故郷のドイツから列車で、ひとりイギリスに向かった…。 ホストファミリ-として迎えてくれた、南ウェ-ルズのフォーナ-夫妻のお世話になりながら、心の支えになったのは、ベルリンから届く、息子を思いやる父親のポストカードだった…〟 第二次世界大戦の直前、一万人のユダヤ人を救った「いのちの列車」(キンダ-トランスポ-ト)に乗った少年と家族の絆を描いた、愛と哀しみの実話。 2025/12/06

KAKO

24
読友さんの感想からの読書。アンネ・フランクが乗ったのは東に向かう「死の列車」、ハインツ(ヘンリー)が乗ったのは西に向かう「いのちの列車」…知らなかった、こんな、ナチスの脅威からユダヤの子ども達を逃す試みがあったなんて。6歳でイギリスに渡ったハインツは、優しいホストファミリーの元で、ヘンリーになり、ドイツ語も忘れ、命の危険はなく暮らしていけた。けれど、この本から伝わってくるのは、子どもを思う強い父の愛情だ。その後の父の運命を知ると一層、父の綴るはがきの行間から、計り知れない愛情と苦労が読み取れて胸がつまる。2025/08/21

雪丸 風人

19
これは課題図書にするべき本。実在する父子書簡をもとに練り上げられた戦争の哀しさを今に伝えるストーリーです。描かれるのはユダヤ人迫害の機運が高まるドイツから送り出された少年の生き様。届けられた短い手紙のほんの一句に揺れる少年が切なく、のちに父の身に何が起こるかわかっていても、やはり胸を締め付けられました。学びも多かったですね。「いのちの列車」の存在や祖父母3/4の血でユダヤ人判定をしたという史実はこの作品で知りました。それにしても、人が人を人間扱いしないって恐ろしい・・。(対象年齢は10歳半以上かな?)2025/12/21

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