内容説明
ノーベル賞作家・大江健三郎の文学世界に特異な広がりと輝きを与える源となった、長男光。生来の知的な障害ゆえ、言葉で世界を理解することに困難を抱えているが、家族は光の「音楽」への鋭い感受性と、音楽をつうじて考える光の生のスタイルに「新しい人」の誕生を見る。光が作曲した私家版楽譜集へ添えた文章から大江光のCDのライナーノートなど単行本未収録エッセイ、そして広く一般読者へ向けて書かれた「光と音楽」をめぐる文章を厳選してゆかり夫人の絵とともに贈る、人間への深い信頼に充ちた珠玉のエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きり
6
大江健三郎氏が息子光くんと音楽について綴る。この本で知った大江光作曲「広島のリクイエム」を聴いてみたら、心の奥底に深く沁み入るような、魂を揺さぶられるような音色でした。すっかり光くんの曲のファンになりました。言葉での表現は難しい光くんですが、言葉のかわりに「音」で自身を表現しているのでしょう。1度目の読了では、完全に理解できない部分もあり、再読したい作品です。2025/10/04
真琴
5
《記憶してください。かれはこんな風にして生きてきたのです。》障害を持った長男光さんの誕生から音との出会い、作曲、音楽活動などが綴られる。光さんとの生活が、大江作品の基ともなっていることを踏まえて「個人的な体験」「新しい人よ眼ざめよ」を読んでみたい。2025/07/29
takao
0
ふむ2025/11/12




