内容説明
ここに行けば、どんなカラスに会えるだろう──カラスの生態を専門とする動物行動学者・松原始先生は世界地図を見ながら日々考える。そんな松原先生がカラスを追いかけ、日本を、そして世界を旅した距離はゆうに五万㎞超。調査で奥秩父や屋久島を駆け回り、冬の知床では雪の原野に身を隠すため頭から白いテーブルクロスを被る。音楽の街ウィーンでもマレーシアのジャングルでも、とにかくここのカラスが見たい! と探し歩く。カラスとカラス屋、どちらの生態も興味深い「カラス旅」エッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
24
都会に沢山いるカラス。でも、森に探しに行ってもなかなか見つからないらしい。そしてその生態も実はあまり分かっていない。だからこそやりがいのある研究なのだとか。北海道では念願のワタリガラスに会い、その不思議な鳴き声に感動する。そんな著者が全国に留まらず、世界のカラスを探す旅に出る。それから世界に広がっているハシブトガラスの亜種も求めて。日本でも沖縄方面にその亜種がいて、本土のカラスより二廻りほど小さいけど、とても人懐っこい。私も西表島でそのカラスに出合い、カラスの魅力に触れられたことが思い起こされました。2023/04/14
とんかつラバー
18
研究のためだけでなくカラス愛が高じて世界各国のカラスを見るため西へ南へ!(自腹)ブトとボソがいるのは知っていたが本来のブトは超繊細で都会でゴミを漁る姿とは全然違う。カラスネタはもちろん学会の話が面白かった。学会の後の会食(自腹)のごちそうを巡っての学者同士の熾烈な戦い!タバコ1本くれおじさんは世界中に生息。もう1本あげると耳にはさんで持っていくのも世界共通。2025/07/14
阿部義彦
12
ハルキ文庫。3月の新刊です。京都大学卒の理学博士の松原始さんのカラス愛溢れるフィールドワーク。誰もやった事のないカラスに関する調査の方法その試行錯誤、そして実践から、全国カラスツアーまでの苦労。東大農学部の森下英美子さんと世界最大のワタリガラスを見るために、震災直後に知床まで出掛け、雪まみれになって「カポンカポンキャハハハ」と鳴くワタリガラスとの邂逅!その後鹿の死肉を漁るワシとカラスたちを撮影する為に、白いテーブルクロスを被ってカムフラージュしての決死行には、大興奮です。果ては海外までの記録。2023/04/12
でんすけ
8
カラスは世界に約40種、日本にも7種。まずこんなにいることに驚き。フィールドワークは探検家みたいでワクワクする。鳥の姿を見つけては歓喜し、鳴き声を確かめては姿を探す。カラスがいた時はいつも「!」つきで相棒(?)の森下さんと大喜び。「カラスいた!あそこ!」みたいに。ほんとうに楽しそうだ。知床のワタリガラスの話が印象的。鳴き声「カポンカポン、キャハハ」って…なにそれ。2023/07/04
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
6
円山応挙の画を観て以来、カラスが気になって仕方がない。この本では、カラスへの興味も満たされつつ、さらに研究者という人々の、フツーの人々から「なにやってんスか?」とか思われながら(あるいは完ムシされながら)まだ解明されていない細かい事を嬉しそうに苦しそうに追究している、その姿が、滑稽であり哀歓を誘い、そして感動させられちまうのだ。そんな本を、また一冊読むことができた。2025/04/28
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