インド象の背中に乗って

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インド象の背中に乗って

  • 著者名:小手鞠るい【作】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 小学館(2025/06発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784092893375

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内容説明

インドという未知の世界を旅する。

「インド! 絶対いっしょに行く」と宣言した姉の横で、
「わたしは行かない」とあっさりと答えた三葉。
父が赴任するというインドに、全く興味が無かった三葉だが、偶然知ったある人のインドの小説に夢中になり、気持ちはどんどんインドの魅力に引き込まれていく。

小説の中の主人公は語る。
都会から都会へ、飛行機でヒューンと飛んでいって、適当に観光をして、お土産を買って「ああ、楽しかった」と、自己満足をして戻ってくる。そんな旅ではない旅がしたかった。まさに地をはうような、手探りの旅。そういう旅からしか見えてこない、インドを見たかった。手探りで何かを、この手でつかみたかった――。

どんな冒険が始まるのだろうか?
三葉の心の中でも化学変化が起こりだした。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

43
嫌なことも納得させる不思議な魅力がある国、それがインドなのかもしれない。財や運のあるなし、誰かと比較して幸か不幸か決めて、不足しているものを欲し、手に入らなければ苛立ち、嘆く…だけど手に入り、満たされたモノへの関心、執着は消え、興味を失っていく。人は大なり小なりそういう生き物だと思っていた。でもこの物語にはそうじゃないがたくさん溢れていた…この世限りを謳歌する方法。ひとりの女性のインド旅行記に魔法をかけられた中学生。他人にも時間にもお金にも自分にさえも縛られない自由が本当の解放の意味を教えてくれる一冊。2025/07/09

Ayakankoku

5
自身のインド旅と重ね合わせながら読んだ。チャイチャイと響く寝台列車が懐かしい。2025/07/18

菱沼

2
小手鞠るいさんといえば、はるか昔に雑誌「詩とメルヘン」でその名前を覚えた人だった。あれよあれよと言う間に作家になって、それも良い作品をたくさん書いている。これも良い本だった。けれど、なぜかいつもわずかな物足りなさ(といっていいのかどうか)を感じてしまうのだ。言葉によって書き表されたことのほかに、言葉を重ねることで隠されたものがあるような。表紙の絵が美しかった。2025/07/22

いなこ

1
中学生の三葉は、父のインド赴任が決まりついて行くと言った姉がそれをやめ、集めていたインド関係の本をもらう。その中の絵本に興味を持ち、作者に手紙を送って…。小手鞠さんの経験をもとに生まれたということで、かなりリアルでそれがシビアに感じたが、未来に思いを馳せられる中学生にはそれらが魅力的に映ったようだ。作中にある絵本の内容が良かった。他のにも出典作品など色々な形で読み応えがあり、未知なるインドの様子に触れられた。2025/07/27

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