内容説明
マライはヤバイ! マライはスゴイ!!
文芸・アニメ評論に翻訳、そしてワイドショー出演。神出鬼没のドイツ人筆者が、正邪とわぬ言語手法を駆使し、現代のパワーワードと意味定義無限勝負!
日本には、四季があります――
「じゃあ外国にはないのかよ!!」(マライ)
◎本書で扱う言葉
外タレ、忖度、ガンダム、呪う、帝国、四季、萌える、サボる、アングラ、ワンチャン、教養、理屈、余暇、エモい、ラノベ、隠居、女子力、上から目線、大予言、自己責任論…
可笑しいのはマライか、日本語か。どーですか皆さん!
ドイツ的論理思考の極北は、日本語の秘めたるポテンシャルを引き出すか、あるいはパンドラの匣を開けてしまうのか。「ニホンゴお上手ですねぇ」がもはや誉め言葉にならない未知の言霊群が、いまあなたの深奥に突き刺さる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
50
言葉の捉え方・解釈は100人100様。また、時間の流れと共に変わりうる。ここで取り上げられている言葉もそう。そういう捉え方もあるのかな・・・という、ある意味では、文化論かもしれない。2025/09/03
Kanonlicht
46
芥川賞・直木賞の受賞予想でおなじみ職業ドイツ人である著者が、気になる日本語について、その言葉が内包する(辞書には載っていない)意味を解釈する。「外タレ」「忖度」など時代とともに意味が変わった言葉や、「萌える」「ラノベ」など概念的に使われているものの実際に何を指すのかがあいまいな言葉について、著者の異文化比較の知見と、そのへんの日本人よりもディープなサブカル知識で、見事に再定義している。一つの単語から日本人のメンタリティや行動様式が透けて見えるのが面白い。ぜひ続編を出してほしい。2025/07/24
TATA
33
かなり高尚で広範囲なエッセイと言えばいいか。日本語のいくつかの語句をテーマにあれこれ考えを巡らせるのだけど、その広いこと、深いこと。ドイツの人なのでナチや今の欧州事情への言及もあったりしてそれが現在のドイツ事情なのかと。アニメやラノベとか日本のサブカルチャーにやたらと詳しいのは今時の外国の方あるあるなのかなあ。2025/12/28
お抹茶
7
「エモい」「萌える」「忖度」「ガンダム」などを独特の着眼点で分析。文章も丁寧に読まないと趣旨を逃しそう。第三帝国は,「単純な人智を超えた、底の知れないルールに沿った暴力の整然とした執行」という暗黒さが帝国っぽさを完全に満たす。教養とは,学問的知識と文脈をふまえ,事物や事象について包括的で筋の通った説明をする知的能力・知的システム。道理とこじつけという矛盾が共存する「理屈」の語釈は日本的。ドイツ人は自らが言語化した現実しか見ない知的陥穽に陥る。言語的に定義可能なものだけ存在するのがドイツ語の観念的な閉鎖性。2025/09/07
冬峰
6
諸々の単語を取り上げては、そもそもの意味やらルーツやら、ドイツ語世界との比較やら語り、面白いのだが、そんじょそこらの日本人より確実に語彙が豊富でそこに慄く。ナチスやディックや銀英伝が出てくるのはSNSと同様。しかし後書きでハンナ・アーレントが出てきて、悪の凡庸さの誤解から現代のSNSの「単語」至上主義的な話に繋がり、うーむ守備範囲が広い。やはりアーレント読まなきゃ、と思うのだが絶対に重いので何年も足踏みしている。せめて本作にも登場の田野教授の『ナチスは良いこともしたのか』を読まねば。2025/12/22
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