現代韓国を知るための61章【第3版】

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現代韓国を知るための61章【第3版】

  • ISBN:9784750357058

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内容説明

大きく動き変わろうとする東アジア、なかでも昨今緊張する日韓関係。そもそも韓国とは何か、その国土から、成り立ちの歴史、経済の変遷を説き、社会問題や文化事象に触れ、今の韓国を理解する手引きとなる1冊。

目次

大韓民国主要部
はじめに
Ⅰ 政治
第1章 国土と人口――国土は日本の4分の1で人口は半分弱
第2章 冷戦と分断の構造化――朝鮮戦争から分断固定化へ
第3章 民主化運動の高揚から民主化への過渡期へ――4月革命から6月闘争へ
第4章 過渡期から民主主義の制度化へ――支えとなった市民社会
第5章 保守政権に立ち向かった市民の力――セウォル号事件の背景にあるもの
第6章 ムン・ジェイン政権成立とその後――韓国政治の世代交代と革新の必要
第7章 南北対立から和解へ――冷戦克服の意味
第8章 憲法と政治形態――二大政党に問われる刷新
第9章 幅広い外交を追求する韓国――米国依存深化で大丈夫か
第10章 韓国の軍隊と徴兵――東北アジアの中の韓国軍事力
第11章 日韓関係のゆくえ――植民地支配責任は清算されていない
第12章 南北関係と朝鮮半島の未来――平和定着から共同の繁栄へ
Ⅱ 社会
第13章 新型コロナウイルスと社会――問題を抱えながら日常回復へ進む
第14章 教育システムと受験戦争――世襲格差が及ぼす教育格差
第15章 新たな教育への挑戦――多様化への試み
第16章 いじめ・暴力を越えて――被害者による復讐と大学入試への影響
第17章 環境問題、環境政策――多様化する課題に遅れる環境対策
第18章 危険な原発回帰――巻き返す推進勢力
第19章 女性の人権と法制度――若い世代にみられるジェンダー葛藤
第20章 性暴力とMe Too運動――女性連帯の可能性とデジタル犯罪の課題
第21章 世代差と社会意識――「公正」を重視するMZ世代の登場
第22章 変貌する家族関係――非婚・晩婚化・少子化という選択
第23章 差別禁止への取り組み――普遍的な人権を推進する国家人権委員会
第24章 社会を動かす市民運動――ジェンダー、世代による多様な実践
第25章 雇用の動向と社会の未来像――深刻な若者の高い失業率
第26章 労働組合の役割と課題――正規職/非正規職分断の克服が課題
第27章 地方自治の制度と歴史――特徴ある大都市制度と地方制度
第28章 地方自治の課題と成果――多元的な代表制の定義
第29章 迫りくる超高齢社会――急がれる積極的で果敢な対策
第30章 社会保険制度――持続可能性と保障性拡大を追求する
第31章 福祉サービス――子ども・高齢者・障害者のニーズに応える
第32章 貧困と住宅問題――住宅権保障への漸進的歩み
第33章 自殺――対策強化は実を結ぶか
第34章 多文化政策と移住者の現状――社会を支える人たちから目を背けるのか
第35章 在外コリアンの過去・現在・未来――歴史の証人として未来の担い手に
第36章 離散家族――「北韓離脱住民」と社会統合
Ⅲ 経済
第37章 解放後韓国経済の歩み――世界経済の中の発展
第38章 財閥と経済構造――絶大な影響力を誇る姿
第39章 貿易と為替――変容する輸出主導型成長モデル
第40章 金融と資本――危機は繰り返されるのか
第41章 財政と経済――健全財政の射程
第42章 地域と農業――落日の瀬戸際
第43章 ICT産業――デジタル先進国の勢い
第44章 流通産業――激戦の飲食店業と流通・小売業
第45章 所得格差の構造――日々の暮らしの現実
第46章 不動産問題の構図――増幅する格差の要因
Ⅳ 文化
第47章 現代韓国語の形成――表記法の確立に向けて
第48章 テレビドラマの変遷――面白さの背景にあるもの
第49章 韓国映画の多彩な高揚――世界が認める水準に
第50章 韓国大衆歌謡の道のり――米軍ショーから広まった洋楽
第51章 K-POPの世界化――デジタルを通じた時代性
第52章 韓国ミュージカルの台頭――拡大する人気と課題
第53章 美術――時代とともにある美術
第54章 40年の韓国プロ野球――発展に影を落とす国際大会での不振
第55章 曲がり角のスポーツ強国――豊かになった韓国で国威発揚の役割も変わる
第56章 マンガとウェブトゥーン――ドラマ、映画にも影響力
第57章 〈朝鮮文学〉から〈K-文学〉へ――世界に広がる文学の韓流
第58章 宗教――多宗教が変容と共存を探る
第59章 食文化の変遷――外食産業の発展と食生活の未来
第60章 新聞・放送――メディア報道の多様化と対立
第61章 SNSと市民社会――SNSの光と影
現代韓国を知るための参考文献・サイト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

19
今年初めに出た第三版。明石書店だからか左派である野党寄りの記述が目立つなあとは思った。…現状受けても記述は変わらないんじゃろか。大統領による非常事態宣言やそれに対するデモを見るにつけ、日本とは違うなあとは正直思うんだけど、それ以上に格差問題や少子高齢化、都会への集中、学歴社会等根っこの部分で同じ問題を抱えてるなあと思うことのほうが多い。全く関係ないけど「パンはお腹いっぱいにならないので、やはりごはんを食べたいというのが若者の欲求であろう」ってところで深く頷いてしまった。韓国では米価どんなモンですか…。2025/02/04

高木正雄

5
かなり進歩寄りで、特に盧武鉉礼賛の論調。映画など文化の項目は面白かった。2024/05/25

🍭

3
302.2(政治・経済・社会・文化事情 .2はアジア)図書館本。明石書房2024年2月9日第3版発行。政治・社会事情の内容は充実していて良い。K~文化、E-sports文化の情報はかなり薄い。韓国におけるインターネットの影響の扱いも少し手薄か。ほかのコメントにもあるけれど、左派政治家研究者が多かったのか、左派支持の声が大きいか? と思ったが、政治トピックの編者が一人で「それは偏るだろう」という感じ。そこは二、三人で書いたほうがいいのではなかろうか。エリア・スタディーズ本編で初めて通読。Fakerの話してよ2024/12/12

ミネチュ

2
韓国オタク向けの本といってよいと思います。 韓国について色々知れてよいのですが、ただ、最初の政治が… 韓国の進歩派(左派)の人が書いたのかと思うような内容で、盧武鉉、文在寅がいかに素晴らしいことをしたか、しようとしたか、それを李明博、朴槿恵、尹錫悦がいかに妨害したり、覆したりしたかを書いているような感じ。 保守派政権はダメなことばかりして、いいことは何もしてないような印象を受け、進歩派政権は良いことばかりした(しようとした)ような印象を受けます。 読むのがかなり苦痛でした。2024/11/25

takao

1
ふむ2024/11/04

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