朝日新書<br> 夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

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朝日新書
夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

  • 著者名:斉藤章佳【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 朝日新聞出版(2025/06発売)
  • 読書週間の1冊を!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~11/3)
  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022953209

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内容説明

ある日突然、日常が崩壊する!
一家離散、ネット私刑、そして自死――
社会から排除される「加害者家族」の“生き地獄”と再生に迫る。


痴漢、盗撮、レイプ、子どもへの性加害……
連日報道される性暴力事件の卑劣な加害者たち。
彼らにも「家族」がいる。

あらゆる犯罪の中でもとくに白眼視されがちな
「性犯罪の加害者家族」の悲惨な“生き地獄”とは?
家族が償うべき「罪」はあるのか?
3000人以上の性加害者、1000人以上の加害者家族に向き合ってきた専門家がその実態に迫る。
あなたも決して他人事ではない!


第1章 ある日突然、家族が性犯罪で逮捕された
・「加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです」
・ケース①:痴漢を繰り返した元高校球児
・ケース②:妊娠中に夫が盗撮で逮捕、それでも別れない妻
・ケース③:「優等生」の息子が女子生徒の着替えを盗撮
・ケース④:小6の娘が妊娠、相手は中2の兄 ……ほか

第2章 加害者家族の「生き地獄」
・刑事手続で家族がすべきこと
・裁判での経験がトラウマに
・母親に責任を押しつける「子育て自己責任論」
・夫の痴漢はセックスレスが原因?
・加害者家族が怯える「世間」とは何か ……ほか

第3章 なぜ加害者家族を支援するのか
・両親は夜逃げ、弟はうつ、姉は自死……加害者家族の末路
・加害者家族1000人へのアンケート
・複数回の逮捕でようやく治療につながる
・一番の悩みは「誰にも話せないこと」
・家族会でも排除されやすい「子どもへの性加害」 ……ほか

第4章 それでも日常は続く
・「このまま刑務所にいてほしい」家族の本音
・知らない番号からの着信に怯える日々
・家族に加害者更生の責任はあるのか
・「親が犯罪者」のレッテルは大人になっても続く
・子どもに事件をどう説明するか ……ほか

第5章 加害者家族との対話
・音信不通の息子は留置場にいた
・「育て方が悪かった」と裁判で責められる
・2度目の逮捕で実刑判決
・息子に伝えた自身の性被害経験
・わが子の婚約に抱く複雑な思い ……ほか

第6章 その「いいね」が新たな被害者を生む
・報道されるかどうかは運しだい
・文春砲の功罪
・「SNS私刑」に振り回される加害者家族
・「日本版DBS」で子どもへの性加害を防げるか
・加害者家族を知る映画 ……ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

92
タイトルは性犯罪になっているが、日本では刑事事件を起こした当事者の家族は肩身の狭い思いで過ごさなければならない。それが命を奪った事件であれば尚更だ。性犯罪となると、家族までが同じ行為をしていたようなことを言われたりするという。家族には全く無関係であれば家族を非難しても何も解決することはない。しかし一部の加害者家族は開き直ることもある。どんな事件であれ世間体を一番木にする国民性。では自分が被害者あるいは加害者になったときはどうなるかはわからない。加害者家族をケアする仕組みを作ることは大事だ。図書館本2025/08/06

てくてく

7
依存症やそれと関わり合いのある犯罪についての書籍を多数出している著者の新書ということで手に取った。犯罪であることを改めて規定した盗撮をはじめとする性犯罪者とその家族に関する内容。少年事件の場合は事件の背景として成育歴が調査され、親がその要因になっていることが指摘されることもあるが、成人の犯罪でなお家族、特に母や妻が非難されたり責任を負わされたりするのは間違っているだろう。そして加害者の子への配慮や支援が未だ不充分である点もとても気になった。2025/07/05

えだまめ

6
目を引くタイトルで手に取った。主に性犯罪者の加害者家族の権利の保障について書かれている。伝統的イエ制度観、ムラ社会観を引きずる日本では、罪のない加害者家族にも非難の目が向けられやすい。果たして加害者家族は死ぬまで追い込まれなくてはいけないのか。理不尽さを感じる。個人の権利意識が強い欧米と状況が異なる。いずれにせよ、起点は性犯罪者の行為だ。そこにはその行為により一生苦しむ被害者や自分の家族への想像力が決定的に欠落している。2025/06/21

アーク

5
性犯罪の加害者はもちろん罪を償うべきだろうけど、その家族にも累が及ぶというのは確かに理不尽ではある。そしてその攻撃がことごとく匿名によって成される、というのがやりきれない気持ちになるな。贖罪をすべきなのは犯人であって、歪んだ正義感を匿名で発散しようとするのは人として間違っているよな。2025/08/08

しゅんぺい(笑)

5
めちゃくちゃ難しい問題。加害者はどこまで罪を償わせられるのか。その家族は、そもそも罪を償わないといけないのか。このことも考えさせられるし、でも被害者のこと考えるとなあ、と言葉に詰まってしまう。魂の殺人って、ほんまその通りやと思ってしまうし。2025/07/31

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