角川文庫<br> 青春の逆説・可能性の文学

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角川文庫
青春の逆説・可能性の文学

  • 著者名:織田作之助【著者】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • KADOKAWA(2025/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041161272

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内容説明

気取り屋だが内気の豹一は学業も恋愛も自尊心が邪魔をしてうまくいかない。高等学校落第後は新聞記者になり、恋愛事件で映画界を追放された「問題」の女優の記事を書くように命じられるーー。恋愛や失恋を通して、一人の青年の成長を描く痛快青春小説(「青春の逆説」)ほか、天衣無縫の棋風で知られる将棋指し、坂田三吉の定跡を嫌った「青春の手」の話から小説の新たな可能性について熱く綴られた晩年の評論「可能性の文学」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

42
面白かったです。主人公・豹一があまりにも自意識過剰なのが可笑しいですよね。学業も恋愛も自尊心が邪魔をしてうまくいかないのがもどかしいところです。まさに青春と言って良いでしょう。1人の青年の成長を描く痛快な作品でした。2025/07/30

ヤベ

2
青春の逆説→楽しく読んだ。関西と東京が比較されたうえで、主人公が関西的世界に還っていくところは読みどころだと思った。可能性の文学→事実をある形式にまとめあげ美術品的に鑑賞するのを至上とする日本の小説観に対抗する。嘘=経験からの飛躍=人間の可能性を小説で示せという。書き散らしの部分もあるが奔流のような文章でいい。全体の印象→小説には評論のような殺気はない。構造に中途半端に気を使ったのが裏目に出ているような気もする。2025/08/05

kintamTaka

2
心の動きをしっかりと頁を費やして描いているので読み応えがある。2025/07/15

Ayako Moroi

0
あまりにも自意識過剰すぎる主人公の姿がおかしいが、大阪の路地から第三高等学校に行き、落第したあたりには作者との重なりがあるのだろう。オダサクがせめてあと十年小説を書いていたら、どんな「可能性の文学」があっただろう。横光利一の『旅愁』には私も同じような感想をもっている。2025/07/19

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