内容説明
父のデビュー作の初版本はどこに? スナックのママさんの予知能力は本物なのか? 夜な夜なリコーダーでゲーム音楽を吹き鳴らす怪人の正体は? 無意識に食べたクッキーにはどのキャラクターが描かれていた? そして、またしても居酒屋が消えた!? ミステリ談義の集まりにひとりゲストをお呼びして、毎回カフェでゆるゆると行う推理合戦。それなりにみんながんばるのだけど、謎を解き明かすのはいつも店長の茶畑さんなのだった──しかし今回は例外あり? 期待の新鋭が贈るミステリ・シリーズ、新キャラクターも登場。お待たせしました第二集です。/【目次】コージーボーイズ、あるいは笛吹き男の怪/コージーボーイズ、あるいは猫形クッキーの謎/コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く/コージーボーイズ、あるいは屋上庭園の密室/コージーボーイズ、あるいはふたたび消えた居酒屋の謎/コージーボーイズ、あるいは予言された最悪の一日/コージーボーイズ、あるいはヤンキー・パズル/あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
154
先日、辻堂ゆめ『今日未明』で人の業という思い切り苦く辛い料理をたっぷり味わったため、口直しに謎解きシロップがたっぷりのデザートを食べた気分。毎夜リコーダーを吹き鳴らす怪人に消えた居酒屋、失われた記憶や予知能力の真偽など、一滴の血も流れない謎をカフェの店長茶畑さんが鮮やかに解いていくプロセスを謹製のスイーツともども味わうのが楽しい。できるだけ様々なバリエーションを展開して飽きないよう工夫しており、短編ミステリの肝を知悉する作者の多才ぶりがわかる。ミステリは人を知るためだけでなく、人を楽しませる必須栄養素だ。2025/09/06
buchipanda3
99
足繁くカフェ「アンブル」に集うのはミステリ愛好家の4人。彼らの目当てはお茶とお菓子とミステリ談義。何とも居心地が良さそうな場を舞台とした連作集を楽しめた。語られるのは日常の中にふと湧き上がった不可解な謎。近所に夜な夜な現れる笛吹き男の正体は?とか。場合によっては見過ごしてもよい程度のもの。その緩い感じの中、名探偵役が斜め目線からスパッと謎に隠された一面を気付かせてくれるのがクセになる。あくまでも安楽椅子での推理。強引なのもあるがご愛敬。表題作の暗号は凝りすぎだけど面白かった。本作のような定型ものは好みだ。2025/09/18
たま
86
『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』が面白かったので続いて第2集のこちらも読んだ。短編が七つ、「軽い口あたりでも、手間はかかっています」と言う帯の惹き句通り読みやすく、そして茶畑さんの謎ときに成程!と感心させられスッキリ。店員の黒木くんが参加して、登場人物の年齢層が広がったのも今後楽しみ。黒木くんはバイトかな、それともフルタイム? この喫茶店、いろんなスイーツを提供しているが、これはこのお店のオリジナル?それとも仕入れ?そんなことにも触れて、お話に陰影が付くと良いなと思う。2026/05/19
さっちゃん
52
コージーミステリ好きが集うカフェ〈アンブル〉。編集者のぼくこと夏川、同人誌主幹の歌村、小説家の福来、古書店主の伊佐山の4人が推理合戦をするが、いつも謎を解くのは店長の茶畑さんで…。/日本版黒後家蜘蛛の会第2弾。カフェにアルバイトの黒木君が加わり賑やかに。深夜のリコーダー男、思い出せないクッキーのキャラ、消えた初版本の在り処、事故で忘れたトリックの謎、見えない居酒屋、スナックのママの予言、ヤンキーの乱闘の真実と、今回も様々な謎解きが楽しめる。マイベストは初版本の在り処を推理する表題作。第3弾も待ってます!2025/10/14
したっぱ店員
44
みんなでわいわい謎を考察、最後に切れ者マスターがすぱっと解決!シリーズ第二弾。マスターがいなくてもほかの人が解決したりと変化もあって楽しかった。読みやすくて、各章の後の解説も興味深く、いいシリーズ。リコーダーの話の真相がなるほどなんだけど、今時ちょっとこわい。2025/10/05
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