ちくまプリマー新書<br> 経済学者のアタマの中

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ちくまプリマー新書
経済学者のアタマの中

  • 著者名:大竹文雄【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2025/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480685254

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内容説明

経済学者が日々考えているのは「世の中をよくするための仕組み」です。伝統的経済学、行動経済学の考え方の本質と、学問全体の見取り図がわかる「経済学」入門! 第一人者が案内します。

目次

はじめに──社会をよりよくしたい人は、ぜひ経済学部へ/第一章 経済学者とはどういう仕事か/1 私が経済学者になった理由/価格の変動が予想できれば、お金を儲けられる? /異なる経済の仕組みを知った高校時代/失望から始まった経済学部の学び/研究者の卵たちが集結していた自主ゼミ/新しい経済学との出会い/「情報の非対称性」あれこれ/古い経済学は役に立たないのか/2 どうやって経済学者になるのか/研究者を志す/研究者への第一歩は大学院進学/労働経済学者の道へ/3 経済学部では何を学ぶのか/ミクロ経済学とマクロ経済学はどう違う/経済学の研究分野いろいろ/現在では「行動経済学」や「情報の経済学」が期待に応える/ゲーム理論やマーケティングも経済学部で学べる/経済学はあらゆる分野と関係する/4 誤解にまみれた経済学/頭の中はお金のことばかり? /声を大にして言いたい「経済学は利他の学問です!」/女子学生が少ないのも「お金儲け」のイメージのせい? /5 経済学とはどんな学問か/経済学=社会をよりよくする方法を考える学問/人間はすべて経済的合理性に基づいて行動する(はず)/経済学では多様な価値観を前提とする/6 行動経済学への目覚め/日本の格差問題の特殊性を発見/人間はそれほど合理的ではない? /行動経済学は“ルール違反”/第二章 経済学者はどのように世の中を捉えているか/1 経済学者が考える人間と社会/人間は目的に向かって最善の行動をする/人間は合理的なので、自由にさせてよいはず/トレードオフ──一方を追求すると、他が犠牲になる/インセンティブで行動を変える/インセンティブとモチベーション/合理的かどうかは、目標と行動による/倫理観をどう考えるか/放任でうまくいかないときには/2 社会と経済の関わり/「経済」とは、どういう意味? /“神の見えざる手”に任せきらない/幸福や豊かさをどう測るか──「経済厚生」の考え方/豊かさとは(1)──無駄がない、効率的なこと/豊かさとは(2)──平等に分配されているか/「平等」も価値観次第/価値観は示さないが、選択肢は示す/3 経済学者が目指すものは/「よい経済」とは無駄がない状態/資源をどのように分配するのか/経済学者が目指す「理想の社会」/社会の豊かさは社会制度と関係する/第三章 行動経済学とはどんな学問か/1 行動経済学の始まり/なぜ意思決定がうまくいかないのか/社会をよりよく変える「ナッジ」という手法/経済学史の中の行動経済学/「見かけ」と「実体」を比べてみると/2 行動経済学の実践/うまくいかないケースは世の中にたくさんある/デフォルト設定で望ましい行動に導く/他人の行動を予想し合う「社会規範」/利他心を刺激する/新型コロナ対策でも使われた行動経済学/「ナッジ」でそっと解決を促す/意図せざるナッジの悪用/第四章 経済学は社会にどう「役に立つ」のか/1 人間の行動をよりよく変える/「もったいない」に囚われる──サンクコストの誤謬/自分のものになると価値が上がる? ──保有効果/変化したくない気持ち──現状維持バイアス/損はしたくない──損失回避、参照点依存/損得勘定とリスクの関係/今が大事! 今、得をしたい! ──現在バイアス/誰も思っていないことが実現してしまう──予言の自己成就/無難な真ん中を選んで安心──極端回避性/悪用されるナッジ、スラッジ/単純な区別は難しいナッジとスラッジ/2 行動経済学とゲーム理論/ゲーム理論とは何か/ゲーム理論と行動経済学との関係/企業戦略・マーケティングへの活用/3 「努力する仕組み」の行動経済学的解決/締め切りを細かく設定して先延ばしを防止/努力を習慣化していくために/「70の法則」で努力する価値を知る/4 経済学を学ぶと、どのように「役に立つ」のか/合理的な意思決定の方法が身につく/経済学を学ぶことで得られる視点/第五章 経済学者のアタマの中/1 日常生活は「行動経済学」でよりよくなる? /重要なこと以外はルール化して効率アップ/ルール化で食生活・運動習慣を改善/即時フィードバックで換気も促進/「お互いに約束」「定期的な目標設定」で先延ばしを防止/ルール化は人生を豊かにするため/2 経済学者の働き方/学術研究から政府の委員まで/経済学を社会に生かすさまざまな段階/意外とホワイト? 研究者の働き方/おわりに/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

24
経済学者は「世の中をよくするための仕組み」を日々考えている。伝統的経済学、行動経済学の考え方の本質と、学問全体の見取り図を示した経済学の入門書。著者自身が経済学者になった理由とどのように経済学者になったのか。経済学では何を学ぶのか、経済学者はどのように世の中を捉えているのか、行動経済学とはどんな学問なのか、経済学をどのように社会に役立てるのか、行動経済学とゲーム理論としれらを使った解決など、経済学者の考え方を紹介しながら、人間の行動をよりよく変える手段としての経済学を分かりやすく教えてくれる入門書でした。2025/07/08

まゆまゆ

12
経済学は「世の中をよくするためにはどうすればいいか」を考える学問である、として大学で経済学を学ぶ意義を中高生向けに語りかけるような内容。人々は合理的に行動し最善の選択肢を選ぶ、と考えていた伝統的経済学から、選択しても上手くいかないことがある、と考えるようになった行動経済学へと時代とともに変遷していく様子を再認識できる。2025/08/19

ちくわ

4
これはすごく良い本。経済学者の著者が”経済学者のアタマの中”と称して、キャリアや経済学の基本的なフレームワーク、自身の経歴など、様々なことを書いていく。個人的には、経済学の基本的なフレームワークを書いた部分が非常にわかりやすく、いわゆる伝統的経済学の思考方法から始まり、その批判的検討、そして、行動経済学へとつながっていく流れが非常にわかりやすい。このような思考の流れを知っているだけでも、世の中を眺める視点というのは多面的になるだろうし、仕事や人生を考える際の幅が出てくると思う。2025/08/11

pppともろー

4
メインは行動経済学。日常の生活をよくするためにも使える経済学。2025/07/02

hinotake0117

2
ひょんなご縁で今経済学を教える身にあるが、「何のための学問なのか」を自信をもって答えられなかったところに、その存在価値を分かりやすく伝えていただけている。 社会の仕組みの解像度を上げることがそれぞれの分野の価値。経済学もそれに寄与。2025/07/27

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