お金と宗教の歴史

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お金と宗教の歴史

  • 著者名:大愚元勝【著】
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  • 東洋経済新報社(2025/06発売)
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  • ISBN:9784492224274

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内容説明

なぜ、人はお金教に入信してしまうのか?

YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答」には多くの悩みが寄せられます。
悩みのトップにくるのは、「お金の悩み」なのです。少ない人も多い人も、お金で悩んでいます。実は、私たち僧も同じです。正見を説く仏教は、現実に存在するお金の悩みにしっかり対峙し、応えていかなくてはならないのです。

私が学生の頃、教授から言われた言葉があります。
Follow the money.
(世の中で起きる出来事の真実を知りたければ、お金の流れを追いなさい)

お金の流れを追っていくと、そこに「真実」が見えてきます。
歴史というのは言うなれば、「勝者の歴史」です。争いの勝者によって都合よくつくられた物語です。私たちが教科書で習う歴史も、それは同じです。真実を知るためには、お金の流れを追うしかありません。なぜならお金の流れは、嘘をつかないからです。そしてそれは、現在の歴史においても変わりません。
本書は、宗教、お金、戦、この3つの絡まりをほぐしながら、歴史を見ていきます。
3つの絡まりをほぐすことができるのが、お釈迦様の教え=真実を見る目だと私は考えています。

目次

はじめに─お金の流れを追うと 「真実」 が見える
序章 人は太陽、火、そしてお金を崇めた
第1部 宗教とお金の誕生
第1章 宗教とお金、どちらが先に生まれたのか
第2章 農耕が富を生み、そこからさらに争いと宗教が生まれた
第3章 八百万の神の中でも、なぜ太陽神は特別だったのか
第2部 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教
第4章 キリスト教もイスラム教も、ユダヤ教と税金が生んだ
第5章 教会税が大航海時代を導き、教会の堕落が宗教改革につながる
第6章 徴税の成功がもたらした産業革命 失敗がもたらしたフランス革命
第7章 なぜ戦争は起こるのか。世界大戦とその後の世界
第3部 仏教の誕生と広がり
第8章 僧は「生産活動をしない」「支えられる」ことが仏教の前提
第9章 インドで生まれ、インドではいったん滅んだ仏教
第10章 アジアの仏教史①-- 南伝仏教と北伝仏教
第11章 アジアの仏教史②--大乗仏教は中国、朝鮮、台湾、そして日本へ
第4部 日本の仏教
第12章 学問としての仏教から、支配者・統治者のための仏教へ
第13章 「偉い人のため」から「民衆のため」の仏教へ
第14章 葬式仏教に至った江戸時代、「お金教」に絡め取られた明治時代
終章 争いの終わらない世界を生きる
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ投資大学

1
宗教とお金は相入れないように見えて、切っても切れない関係にある。宗教で俗世と縁を切った人は生産的な行為をしなくなるが、お金が無くては生きていけないので、スポンサーからの支援でやりくりをしていた。僧侶が修行に専念することができたのは、多くの信者やスポンサーのサポートがあったからである。2025/10/15

シュウヘイ

0
宗教の歴史について詳しく解説 今に至るまでに色んな背景が存在している2025/10/04

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