富士見L文庫<br> 本愛づる乙女のあやかし遊戯

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富士見L文庫
本愛づる乙女のあやかし遊戯

  • 著者名:白目黒【著者】/篁ふみ【イラスト】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • KADOKAWA(2025/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040759296

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内容説明

「仙果の乙女」を食らう怪異は、神力と不老長寿を得るという。
 三百年ぶりに生まれた「仙果の乙女」こと松風万里香は夜ごと夢の中であやかしに誘惑され、死と隣合わせの日々を過ごしていた。
 そんな折、美しき御曹司・墨染桜一との縁談を強制的に進められる。やけっぱちになった万里香は見合いの席で「おそらく私は、もうすぐ死にます」と、仙果の乙女について話してしまう。
 けれど桜一は「僕があなたを守ってみせましょう」と言い、本当に万里香の夢に現れて――。
 現と夢が交錯する絢爛豪華なあやかし絵巻、開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

なみ

14
本が好きな女学生の松風万里香は、その体質「仙果の乙女」のせいであやかしから狙われる日々を過ごしていた。 夢に出てくる金魚姫が原因で寝不足になる中、縁談を持ちかけてきた墨染桜一に鈴を渡され、夢の中で守ってもらえることに。 桜一が万里香を見初めた理由や金魚姫の目的など、謎に包まれた部分もありつつ、学校での生活やスミの過去の話を挟みながら、終盤はスピード感あふれる展開になっていて、とても楽しかったです。 それぞれの想いがぶつかり合うラストの戦いに引き込まれました。 桜一さんがイケメンすぎる!2025/06/27

冬野

10
作者さん二作目。前作とは題材も方向性も全く違う内容だけれどとても良かった。この方の書く物語なら全て好きだろうという確信が既にある。前提として恋愛ものではなく、様々な形の友愛が描かれており、特にスミクロ-桜一と万里香-金魚姫の関係が好き。登場人物が皆物語の駒ではなく、作品の中でしっかりと息づいているのがよい。万里香の夢の中の色鮮やかで幻想的な光景が印象的。バトルシーンもけっこうあって、危機を共に乗り越え同志のようになっていく主役二人が推せる。物語と猫を愛する人におすすめ。続きが出たら読みたい。星:5/52025/07/21

鳩羽

3
食らった怪異に神通力と不老長寿を授ける「仙果の乙女」として生まれた万里香は、夢を通じて万里香の心を得ようとする怪異に悩まされ、すっかり疲弊していた。そんなとき、夢の中で万里香を守るという桜一がお見合い相手として現れ…。思ったほど恋愛ものではなく、むしろ怪異絡みの人情噺というカラーの方が強かった。恋情なしに夫婦になる系のむずきゅんでもなく、万里香の性格が掴みにくいことと、複雑な設定の割に桜一が控えめなことで、雑多な雰囲気になってしまっていたのが残念。うまく現代的な怪談と恋愛要素が混ざってくると面白いと思う2025/11/19

立藤夕貴

1
「仙果の乙女」を食った怪異は神力と不老長寿を得ることから、万里香は夢であやかしに誘惑され続けるという日々を送る。破談も覚悟で桜一に「仙果の乙女」の秘密を打ち明けてしまう。しかし、驚くどころかあなたを守って見せましょうという桜一。多くを語らない彼の行動には二人を繋ぐ存在があった。生きて幸せになってほしいという友人、彼に顔向けできるように生きようとした桜一。そして、友が幸せになってほしいと願ったもうひとりの存在。桜一と友人のやり取りが個人的には好きでした。2025/07/21

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