朝日選書<br> 承久の乱研究の最前線

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朝日選書
承久の乱研究の最前線

  • ISBN:9784022631428

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内容説明

承久の乱は天皇権力が大きく後退し、鎌倉武家政権の権力が確立された日本史上画期的な合戦である。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のクライマックスを飾った鎌倉時代最大の内戦を、多方面から徹底解剖する! 通説を覆す新発見、多数収録!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

125
有名な承久の乱には、ドラマや教科書にあるより複雑な事情が秘められていた。後鳥羽院の北条義時追討の院宣が秘密裏に有力豪族へ伝わっていたら、武家側の勝利はなかったかもしれない。当初は対応策が二転三転した鎌倉側は、長老格の意見で京都進撃策に定まった。公家も一致して戦争に賛成ではなく、朝廷に近い御家人は幕府より院を支持した。特に隠岐に流された院の怨霊を鎌倉側が恐れ、鶴岡八幡宮の一角に神として祀っていたとは初めて知った。後世の視点から歴史を一方的に裁断するのは誤りで、当時の人びとが必死に明日を求めていたのがわかる。2025/08/03

通りすがりの本読み

8
鎌倉時代研究の雄である細川重男はじめとする複数の歴史学者のよる承久の乱研究のまとめ本。政子を実質的な鎌倉殿とする実朝暗殺後の幕府体制、乱に敗れた後の後鳥羽院の消息(意外と自由に元気)日蓮の承久の乱の考察(何故、神の子孫である院が敗れたのか?正直な人ではなくなったから神仏の加護がなくなり負けた)、戦前は承久の乱をどうとらえていたか(皇国史観が主流の中、三浦周行の考え方には驚く)などが個人的に新知見となり勉強になった。2025/08/03

やご

3
また、日本史史料研究会監修の「最前線」シリーズを。編者が承久の乱理解のための前提知識として序章を担当し、本編12章を編者を含む10人で分担しています。編者は『鎌倉幕府抗争史』などの著者。本編の担当者の一人に『中先代の乱』の著者が入っています。第一章が首謀者たる後鳥羽上皇。なのですが、「意外にも、乱の前後における院の実像を知ることのできる史料は、きわめて少ない」のだそう。これはたしかに意外。章の内容も少ない史料からどうやって(続く)👉 https://gok.0j0.jp/nissi/1698.htm2025/10/13

ままかり

3
複数の歴史研究家による承久の乱の評本。鎌倉期の人や明治以降の人は承久の乱をどう捉えていたのか、後鳥羽院は配流されたあと、どう過ごしていたのかを載せいて興味深い。また、日蓮にとって天皇、武士はどういった存在なのかが垣間見える。別個で日蓮の本を読んでみたくなった。ただし全体の内容の半分近くは承久の乱に至った流れのおさらいのようなもので、若干の物足りなさもある。2025/09/12

Go Extreme

3
https://claude.ai/public/artifacts/2db10e81-33bd-47d9-bb22-6cae5eb4b3a6 2025/07/02

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