- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
台湾在住の日本人である筆者が、歴史上内部に複雑な多様性を抱えざるを得なかった「台湾」という概念がどう作られてきたのかを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ichigomonogatari
6
知っているようで知らない台湾の複雑な姿とその背景にある事情を伝えてくれる本。明、日本、国民党と支配者が変わりながら長きに渡り抑圧されてきた台湾は、その時々の支配者に彼らの文化を押し付けられてきたことに加えて移民国家ゆえ文化や言語が多様で多層的だという。「台湾らしさ」や「台湾人」をめぐるアイデンティティはどのように形作られてきたのか、それが台湾社会にどう作用しているかに着目。かつての日本文化や中国文化を再解釈し包摂すること、それが「台湾らしさ」ではと。台湾の複雑さにちゃんと向き合うことの大切さを訴える。2025/08/06
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/d2e67d44-5094-4aaa-bf45-06c4d2bc8690 2025/07/22
hoja5anta
0
一昨年、家族旅行で訪れた台中・日月潭のホテルで偶然に原住民テレビ(TITV)を見て台湾が持つ多様性に興味を持った。現地で初めて知ったが日月潭も邵族の聖地なのだった。その後台湾関連の日本語書籍を渉猟するも著者が指摘するように概ね観光か政局に話題が限られる。学術書はもちろんハードルが高いのでこうした新書は有難い。「親日」から一歩進んで台湾を知るための入門書。2025/07/07