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内容説明
日本人に西洋哲学は分からない。だから日本思想は独創的で面白い! 西周 福沢諭吉 中江兆民 西田幾多郎 和辻哲郎 中沢新一 東浩紀 落合陽一――「文化的接木」(明治以降、西洋文化が輸入され、かなり強引に日本文化に接続されたこと)と「記号接地」(明治以降の新しい社会情勢の中で新しい翻訳語が生まれ、それらが体に染み付いていくプロセスのこと)の観点から、日本思想史の新たな側面に光を当てる試み。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
67
本書の要諦を記せば、西欧文化の真髄たる哲学の本質など、外国にいては容易には理解できるものではなく、近現代日本における、原書を徹底的に読むことでその本質に迫ろうとした学者の言説は誤読の連続であった。一方、様々な方法を駆使して横文字を縦文字にすることで、日本独自な哲学を生み出した可能性にも言及する。本書を手に取り数週間、前半は西周、福沢諭吉、西田幾多郎等の既知の人物が取り上げられ面白さも感じたが、後半の中沢新一、東浩紀等への言及では文字を追うだけになり、年を経て哲学書を読む価値は何処にありや、との思いを抱く。2025/09/08
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
18
今月一番気になっていた本。明治時代に西周が「哲学」「主体」などの言葉を翻訳して作った。しかしこれは元の言葉の意味を反映したのではなく、儒教的な考えと無理やりつなげて生み出した。このように、海外の文化の背景を無視して取り入れることを「文化的接木」と本著では読んでいる。西田幾多郎や和辻哲郎などは独自の哲学を「創作」したわけである。私も正直「自由」や「権利」「平等」は日本に浸透していないと思っていた。自由ひとつとっても人によって意味合いが違う。また、誤読もこの創作の流れだと思うと腑に落ちた。2025/07/11
Tenouji
17
少し分厚目の新書だが、面白かったので一気見読み。設置問題と文化的接木に置き換えて、日本の思想家を解説する、良書w。慣れ親しんだ思想家が多いのも良かった。「自由」と「平等」についてChatGPTと会話し、自分なりにまとめられた気になっていたが、甘かったw。イデア論が本質的に設置できず、キリスト教的な基盤が薄いので、そもそも「平等」は分析すら出来ない気がしていたんだよなぁ。そのあたりの違和感を見直すきっかけになりそうだ。2025/07/27
かんがく
14
フランス留学経験のある著者が、西洋思想が「誤読」され、日本独自の形で「暴走」して発展してきた様子を軽いノリで概説。西洋コンプレックスと偏狭なナショナリズムの間で、いかに独自の思想を築いていくかという課題。2025/08/20
イシカミハサミ
12
時は明治。 それまでとは全く違った思想を解読するため、 時に多くの言葉を生み出し、 時に独自の解釈を生み出しながら、 思想の荒波を航海した先人たちの記録。 今となっては当然のように使われる単語も このころに作られたものが多くある。 この柔軟さと強靭さが日本の武器だし、 いまだに根付いたのか根付いていないのかもよくわからないまま“社会”を構築してしまっている弱みでもあると思う。2025/11/23
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