内容説明
【初の商業出版!】
詩人・黒川隆介―今を生きること、言葉にすること、詩を通して世界を見ること――そのすべてが、この一冊に詰まっています。
これまで私家版、雑誌やライブパフォーマンスなどを中心に活動してきた黒川隆介にとって、本書は初の商業出版となります。
詩というジャンルを、文学の枠にとどまらず音楽・演劇・アートと自在に横断してきたその表現活動が、
一冊の本というかたちで結実した記念碑的作品です。
都市の喧騒のなかで、人はなにを見て、なにを感じているのか。
本書は、酔いどれた夜の居酒屋、雨の日の静けさ、旅先での出会い
――何気ない日常の風景にひそむ感情や記憶を、詩人ならではのまなざしで切り取った一冊です。
詩という形式にとらわれず、生と死、孤独と希望、都市と人間の関係をあぶり出すように綴られる作品たちは、
読む者の記憶や人生と静かに交差していきます。
黒川隆介の言葉が映し出す、「今を生きる」ための詩のかたち 。
『生まれ変わるのが死んでからでは遅すぎる』――そのタイトルが示すのは、
「死んでからやり直すのではなく、いまこの瞬間に生き直すこと」への問いかけです。
本詩集には、都市で生きる人間の孤独や葛藤、日常の中にふと現れる詩的な瞬間、そして生と死の狭間を見つめるまなざしがつまっています。
黒川の詩は、形式にとらわれず、生活と詩の境界線を曖昧にしながら、
まるで生きることそのものが詩であるかのように、静かに、力強く語りかけてきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
21
刊行イベントに参加する機会があり手にした一冊。著者初の商業出版ということであるが、実際に刊行に至るまでの苦労話やトラブルなども聞いた上で手にしたので、今現在の出版業界で詩集を出すハードルの高さの方にも目が向いてしまった。正直、詩の良し悪しはわからないけれど、海外をはじめ、国内でも函館、鳥取、尾道、三原など訪れた場所場所での詩も多く、内容の幅広さも感じた。2025/07/15
fabi@第一芸人文芸部
9
詩はもちろん素晴らしいのだけれど、詩人としての在り方、詩と生活・暮らしの関わりまで表現されていて、深く味わいながら読んだ。こんな気持ちで書いてるんかと感銘を受ける一行がたくさんあったし、書けない瞬間や、書こうとしすぎている自分への戒めなどもあり、詩と詩人を同時に楽しめた。中でも酒場やそこにいる仲間と黒川さんの関わりに特別なものがある。そういう時間を過ごす中でふとした時に溢れる言葉が詩になっているのだろう。喋って、時間を共にして、生活して、旅して、東京に帰ってきて、という息遣いを感じながら読んだ。2025/09/16
Kaede9.9
3
『この星の主役ではないのに主役でありたいと欲すばかりに 唯一主役になれる誕生日をかつて大事に思わずにはいられなかった』 又吉さんのトークショーで知った本。詩や歌は胸がきゅーっとなるところが好き。きゅーってなる感性が自分に備わっていることの幸せ。忙しい日々にこそ大切にして忘れないように心がけたい。大切なひとに贈りたくなった一冊。 2025/08/02
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