ちくま文庫<br> 星の牧場

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ちくま文庫
星の牧場

  • 著者名:庄野英二【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2025/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480440174

ファイル: /

内容説明

児童文学者で小説家の庄野英二の代表作になる長編ファンタジー小説。世界大戦の復員兵イシザワ・モミイチは戦地で、愛馬ツキスミを失い、心に深い傷を負って、記憶もまた失っている。ある日、牧場で働くモミイチは、馬の蹄の音を聞き、それに導かれるように山に分け入ると、クラリネットを吹く男に出会う……。刊行当時、数々の名だたる児童文学賞を受賞した名作の復刊。解説 絲山秋子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

H2A

14
作者のことはろくに知らず珍しくも表紙買い。復員してから「幻聴」に見舞われるようになったモミイチ。実直で働き者だが、ある時森に炭を取りに行った時にジプシーたちと出会う。ジプシーたちは楽器の名前で呼ばれ自給自足の満ち足りた生活を送っている。そして本来の住処である牧場の主はモミイチを慮って軟禁してしまう。余韻が残る、とは月並みだが過去何度も再版されている通り、確かに良い小説だと思う。植物の名前が多用されていてそこにも幻惑された。2025/05/28

mituhoesaki

3
本屋さんで、ふと装丁にひかれて手に取った一冊。 柔らかなひらがなに包まれた文章のなかには、戦争の記憶と夢のような幻想が共存していて、読みながら何度も立ち止まりました。 育児と仕事のあわただしさの中でふと息を抜きたくなったとき、こんな物語に出会えるのは、私にとっての小さな奇跡のようです。 2025/06/02

kawauso

3
読んでいる間ずっと、花や草木の匂いを感じていた。森の木漏れ日や、鳥の囀り、せせらぎの音なんかも。五感全部を使って読むような、美しい物語だった。直接的な描写がないからこそ、戦争が落とした悲しみをひしひしと感じて、胸が苦しかった。子供の時に読んでいたら、どんな風に感じるのだろう。2025/05/20

ジュースの素

1
○十年前に読んで、かなり記憶にある本。今回の復刊で再度読んでみた。 モミイチは戦争に行ってから記憶を失ったのか、幻覚が見えるようになったのか…。 宮沢賢治の童話に似た懐かしさを感じる。 ジプシーたちの奏でる音楽や優しさが心地よい。 ツキスミにはリアルには会えなかったが。2025/05/31

ふむ

0
寝る前に読むとなかなか進まず、別世界をあっちこっち渡り歩いているようだった。ラストの意味を勘違いしていて、解説読んで気づいた。2025/08/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22474002
  • ご注意事項

最近チェックした商品