内容説明
「米兵が喰われた…!?」
沖縄北部の集落周辺で発生した不可解な連続失踪事件。
『KAPPA』に続く有賀雄二郎シリーズ第2章!
ある日、有賀雄二郎の元に届いた一通の手紙。
同封された不鮮明な写真には、巨大生物らしき奇妙な物体が写っていた。
その正体は、いったい何なのか。しかも写真を撮った米兵は、行方不明になっているという。
有賀は動物学者の盟友コリン・グリスト、愛犬ジャックと共に沖縄に飛んだ。さらに地元の美女、永子の協力を得て調査するうちに、次第の事件の真相が明らかになっていく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
110
有賀シリーズ。本作品だけが見つけられず図書館に漸く入れてもらった1冊。沖縄の米兵がボートだけ残し行方不明に。そしてそこに残されたカメラには写真が一枚だけ、巨大生物の一部が撮影された物だった。有賀らはその捜索中に、沖縄の伝説の竜「クチフラチャ」を知り、その話をしてくれた長老も突如家から姿を消す。沖縄のまだ手つかずの自然、そこに生きる動植物と本来いないはずの外来生物。結末は他の有賀シリーズと同様な傾向であったが、沖縄の自然に魅せられ一気読み。この自然の豊かさ、恵みを守ってほしい。2021/08/28
ま~くん
25
沖縄に駐留する米軍兵士がボートだけを残して姿を消す。正体不明の巨大生物か写った写真を残していたことから、有賀雄二郎は真相解明に乗り出す。更に調査中、自宅で寝ていたと思われる島の老人も忽然と姿を消した。有賀と動物学者、現役米軍人、沖縄美女が協力して辿り着いた真相とは。真犯人が判明した時は正直「うーむ」という感想。KAPPAに続いて読んだが、好き嫌いがはっきり分かれるかなと。TENGUは滅茶面白かったと思うけど。天狗、河童、龍ときたら次の架空生物は何を引っ張ってくるのでしょう。何だかんだで新作が楽しみです。2020/11/16
shi-
21
沖縄文化、地形を生かしたストーリーと結末。結末に関してはある意味では驚きは少なくまた、ある意味では驚愕。 いや、いや恐ろしすぎるでしょ?! なんと言っても沖縄のその場所にいるような描写がいい。 2020/05/14
月うさぎ
11
KAPPA.TENGU.WOLFと読んできたので、結末は予想出来ました。沖縄でも政治要素少なめで、自然多めの後半一気読みです。2021/02/19
G-R
7
龍の正体が予想通りで、もう少し捻りや意外性が欲しかった。有賀達が沖縄でうかれ過ぎている気がした。今回もジャックの活躍が凄い!2021/04/26