小学館文庫<br> 香港警察東京分室

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小学館文庫
香港警察東京分室

  • 著者名:月村了衛【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 小学館(2025/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094074666

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内容説明

アクション&頭脳戦の警察群像エンタメ!

 香港国家安全維持法成立以降、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力する――インターポールを仲介役として締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に新設されたのが「特殊共助係」である。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせる窓際的部署と噂され、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。
 初の共助事案は香港でデモを扇動、多数の死者を出した上、助手を殺害し日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を捜索し確保すること。彼女の足跡を追い密輸業者のアジトに潜入すると、そこへ香港系の犯罪グループ・黒指安が襲撃してきた。対立組織との抗争に巻き込まれつつもユー元教授の捜索を進める分室メンバー。やがて新たな謎が湧き上がる。なぜ穏健派のユー教授はデモを起こしたのか、彼女の周囲で目撃された謎の男とは。疑問は分室設立に隠された真実を手繰り寄せる。そこには思いもよらぬ国家の謀略があった――。
 リアルな社会情勢を背景に、警察官の矜持と信念を描きだす。第169回直木賞ノミネート作。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『香港警察東京分室』 の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ohion

3
東京に香港警察の分駐とびっくりしながら読み始める。香港の情勢、香港と中国の関係、日本と中国の関係を背景にアクション巨編が繰り広げられる。 登場人物である日本と香港の警官たちのキャラも味があり、続編を期待させる設定。 エンタメ作として楽しめ、香港映画でも日本映画でもいいから映画化、映像化してほしいとまで思ってしまった。2025/06/15

ワンモアニードユー

2
魅力的なキャラクターは揃えているが、いまいち爆発しきれないのは、そもそもの設定に原因があるのかな。しかし一定ラインまで引き上げる手腕はさすがの月村了衛。シリーズ化の引きもあったし、次作に期待か。2025/07/11

ひでまろ

1
★★★☆2025/07/29

さんごうゆきふさ

1
現実ではありえない設定のアクション推理小説。日本と中国(香港)の警察が共同で犯罪捜査に挑むという,ありえないからこそ純粋に楽しむことができました。現実では,こんなに香港の反射組織が銃撃線を起こすこともないだろうし,警官もふつうに銃を撃って人を殺さない。それに,香港の刑事もここまで物分かりはよくないだろうなと。ただ,根底に描かれている香港民主化の問題はリアリティがあったなと。まぁ,どう市民が抵抗していこうが党の思惑にのみ込まれて中国化の一地方都市になってしまうんだろうな。2025/06/19

きなこチロル

0
国際犯罪に対して、日本と中国の警察が共同捜査が行えるよう警視庁に「特殊共助係」を新設し、そこに配属された日本警察と香港警察。捜査員みんな何やら訳ありなうえ一癖もあり胡散臭そうだったけど、香港情勢をベースに警察官として貫く信念が書かれていて面白かった。2025/06/20

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