内容説明
なぜ学校の音楽の授業に苦手意識を感じる人が存在するのか。「豊かな心の醸成」を大きな目標に掲げる本邦の音楽教育、その根底に横たわる思想と課題に光をあてる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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音楽で良い子は育てられるのか 情操から読み解く音楽教育史 情操を育む 良い子育成と音楽教育 美感の涵養 徳性の涵養 音楽教育即情操教育 音楽美の理解 円満な人格の発達 音楽的情操 現代っ子 自主的で調和のとれた実践的な子ども 官製音楽教育批判 美的情操を養う 歌うこと うたごえ運動 民衆芸術論 音楽のおけいこブーム 絶対音感教育 スズキメソード 教育ママ 正しい音楽 良い音楽 技術か感性か 戦後音楽教育史2025/04/08
ちもころ
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筆者の博士論文をまとめたものらしく、戦後の音楽教育史の詳細を把握するのが難しかった/できなかった。 自分の学生時代を振り返って思い出されるのは、中学校で毎年あった合唱コンクールとか、市の小中音楽会の舞台で歌ったこととか、縦笛でガンダムや銀河鉄道999をみんなで吹いたこととか。これらは協調性が求められるので、記憶に残っていることを考えると、戦後喧々諤々と議論されてきた音楽教育の効果はあったと言えるかもしれない。 その結果の現在の自分は決して「良い子」ではない。「悪い子」でもないけど。2025/05/13