内容説明
それは、世界のあらゆる謎をひらく物語――
小説・映画・ゲームなどのモチーフとして親しまれている「神話」。それは元々、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」という普遍的な問いに、世界各地の民族や文化がさまざまな物語を紡ぐことで答えてきたものだった。
なぜ男女ペアの神から世界が作られるのか? どうして「死者の国へ亡き妻を訪ねる」神話が、日本・ヨーロッパ・南太平洋のいずれでも見られるのか?――世界各地に伝えられた神話を、大胆かつ丁寧に比較し、歴史学・人類学・心理学など現代的な知見も加えて読み解き、この壮大なスケールの人間文化の本質と魅力に迫る。
明快な語り口に、コラムや写真・図版も充実。「読んで、識る」楽しさに満ちた神話入門。
【内容】
はじめに
序章 神話を知るために
第1章 神について考える
第2章 神話が伝えていること
第3章 神話と歴史はどう関わるのか
第4章 神話から何が学べるのか
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
2
世界各地に残る神話とは、 「我々はどこから来たのか」 「我々は何者か」 「我々はどこへ行くのか」 という、人間がどうしても解けない問いに答えたものだそうです。 さて、貴方ならこの問いにどう答えますか?2025/12/18
白やぎさん
2
世界の神話を比較しながら、人間とは、日本人とは何者か、これからどこに向かうのかを問う。神話の主題が、存在していなかったものを神がつくる、ということは世界共通だけど、日本の神話には人間がつくられる話がないのはなぜか、日本の神はなぜ人間に近いのか、という話はとても興味深かった。日本人が神をどうとらえていたかがわかりやすい。また日本の神は成長する点が他と違うところだ。作者は「もしわたしが神だったら」と思考実験することを勧めている。世界制覇とか考えず、謙虚な気持ちで思考してみたい。2025/08/02
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/0a44def4-1e6b-4fc2-b4fd-7d5238288b4b 2025/06/15
RX93
0
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」それを、神という人間を超えた存在を中心に語るのが神話▼はじまりを語る:①世界、②火、③食べ物、④人間と死。火や食べ物は人にとって「得難いもの」。それをどう得てきたか▼世界の始まり。アースダイバー。海の底から大地を引っ張り上げる。巨人の死体から作るのも意外と多い?ティアマト(バビロニア)、ユミル(北欧)、プルシャ(インド)、盤古▼人間の始まり:神との違い→人間は死ぬ定め。人間の始まり=死の始まり▼人の力を超越した神→造形においても人間離れした姿に2025/11/14
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