内容説明
「3行」分かれば、人生が変わる。
東洋と西洋の思想を融合させた日本初の哲学書『善の研究』。人間存在の根本的な問いを追求した本書は、難解なことで知られている。しかし、4つの章を逆から読めば、意外なほど腑に落ちる。知と愛、善、純粋経験、実在、絶対矛盾的自己同一、5つの鍵語を私たちの日常生活に落とし込み、身近なところから哲学的実感を捉えなおす、最も分かりやすい入門書。戦後に人々の渇いた心を潤した哲学には、どんな人生への示唆が詰まっているのか。西田幾多郎が過酷な生涯でつむいだ言葉の数々から、「生きる西田幾多郎が過酷な生涯でつむいだ言葉の数々から、「生きる」ことの本質を見出していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
46
先月読んだ藤田正勝氏の本に引き続き若松英輔の解説本で「善の研究」の急碧に挑む。藤田氏より更に噛み砕いて解きほぐしてくれるありがたい書なるも、まだまだ難しい。本編の並びとは逆に、宗教→善→実在→純粋経験の順に解説される。宗教の「宗」は人間を超えた大いなるものではあるが、いわゆる宗教的宗教とは一線を画し、「神」も宇宙の本質のイメージ。また宇宙も外的なそれのみならず我々の内面世界も含む全存在と捉える。これらはとても素直に受け入れられる。→2025/07/25
Tenouji
9
昔、研究所で見かけた張り紙に西田幾多郎の言葉があり気になっていたので、若本英輔氏の解説でもあり読んでみた。「絶対矛盾的自己同一」についてGemini君とも語り、かなり理解できたと思うw。2025/06/08
tetekoguma
4
以前100分de名著のテキストで読み、そのときはよく理解できませんでした。この本はそのテキストに加筆されたものですが、昨年来若松さんの著作を読み込んでいることもあり、この本では若松さん独自の深読みが入っているなと感じながら読むとなにか内容が沁み伝わってくるような気がしました。西田幾多郎さんが生きているとはどういうことか自身でも生きながら痛みを感じながら深く思索したことも伝わってくるような気がしました。2025/05/25
Go Extreme
2
https://claude.ai/public/artifacts/bcd11a77-979e-4a66-a144-cf5fe7526cb0 2025/06/08
まー
1
難読本といわれる善の研究を少しでも手っ取り早く理解しようと本書を手に取ったが、それでもかなり難しい。さらに特別章の絶対矛盾的自己同一を読むとますます混乱する。西田幾多郎、善の研究、そして自己を見つめて自分にとって善の研究とは何か、自己を深めるためにも当時の読者と同じように本書を「できつつあるもの」として今後も繰り返し読んでいこうと思う。2025/08/02
-
- 電子書籍
- 塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@com…
-
- 電子書籍
- ハリガネサービス 4 少年チャンピオン…