内容説明
阿川佐和子70歳。母のきものと向き合う奮闘記。・母からの贈り物を前に、「きもの古希はじめ」を誓う阿川佐和子。・着付けもできない、きもののルールもよくわかならい「チンプンカンプン」でも大丈夫!きものはこんなに楽しい。・きもの失敗談も、家族の思い出も。キュートなきもの姿と軽快なエッセイで綴る20の物語。母から受け継いだきもの箪笥を前に、きものを着てみたいけど今更、、、と躊躇している方も、きものはマナーやルールが難しそうで、、、と思っている方も。阿川さんの等身大のきもの奮闘記を読めば、あなたもきものを着てみたくなるはずです。雑誌『きものSalon』と家庭画報.comの連載をまとめた20の物語は、思わずくすっと笑ってしまう失敗談や、蘇る父や母の思い出など、誰もが共感できるエピソードが満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
120
素敵だ。お母様が畳紙に「佐和子が生まれた年に」と記す表紙の泥大島と佐和子さんの笑顔が好い。帯を変えるだけで、帯揚げや、帯締めを変えるだけで雰囲気がガラリと違う。そんな沢山の写真が楽しい。もちろん佐和子さんの文も、思い出が詰まっていて好い。「この一冊は、毎日をきもので暮らしていた母からの贈り物です」こんな日が来るなんてと思ってらしたかもしれないけれど、母から娘へ愛が伝わります。目の保養になった感じ。2025/06/23
こふみ
25
着物で暮らしていらしたお母様のお着物を阿川さんが、素敵に着ていらっしゃって、着物にほとんど興味がない私も楽しめました。「お母さんに見てもらいたかった」の一言に胸がいっぱいになりました。2025/10/19
ぽけっとももんが
17
素敵な着物ばかり、眼福。お母さまの着物だそうで、志賀直哉夫人からいただいたなど、そりゃもうお品も違います。わたしも着物着たくなってきたけれども、そうなの、半襟つけたり汚したら悉皆屋に出したりそういうお手入れが大変なの。着物を洋服にリフォームとマダム雑誌でよく見るけれども、洗濯どうするの、といつも思う。お手入れ大変なのは形が変わっても同じなんだよね、絹なんだから。でも箪笥に入れてても仕方ないので、出してみようかな。覚えてるかな。2025/10/19
ひめぴょん
13
阿川さんのお母様は毎日着物生活だったということで、お母様が亡くなられた後に残された着物類に対面して考えた末、自分が着物を着るという形で生かすことに決めたというのがきっかけ。古希はじめとあるので、70歳からということらしい。着始めた年齢は違いますが、母の着物を処分するかどうかから始まり、動画を見てとにかく着てみるというのは同じだなと思いました。お母様の着物を着ることで「ケチ根性が満たされた」と書かれていましたが、私も発端は「もったいない」でしたが、だんだん母のもの以外も生かそうとリサイクルに出ているものを使2025/10/17
ゆうら
5
着物とは縁のない生活だけど、見ているだけで楽しくなり、なるほどと思いますね。いい家のお嬢さんなんだなとつくづく実感します。2025/11/02
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