となりの史学 戦前の日本と世界

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となりの史学 戦前の日本と世界

  • 著者名:加藤陽子/モリナガ・ヨウ
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 毎日新聞出版(2025/05発売)
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  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620328379

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内容説明

第二次世界大戦に突き進む世界。
なぜ戦争は避けられなかったのか。


日本近現代史の視点で世界史を横断し、「世界の中の日本」を捉え直す。


本書では、近代の「戦争」と「世界」について、世界の第一線で活躍する歴史学者らが考え尽くした研究成果をわかりやすく解説。
近代日本が戦争を交えた相手国【中国、ロシア、英国、ドイツ】との二国間での歴史共同研究をもとに、戦争終結後の和解と共存の真の方向性を探る。
戦争に至る過程で双方に起こっていたことは何であったのか、双方の国家の指導者の意図や社会を構成する人々の意識はいかなるものであったのかについて、現時点で利用可能なあらゆる史料や記録によって明らかにする。
日本近代史をはじめ、隣接領域である西洋史、東洋史、グローバルヒストリーなどの世界史の面白さを堪能。歴史学者と手描きイラストルポライターによる類を見ない画期的な一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

18
中国ロシアドイチュにえげれす…、物理的に距離感的におとなりの国から日本を見た史学。「中国史では国際法的に手続法的に正しい侵略行為というものを想定しない」アー。現代日本のための中国史が日本では教えられ、中国はその逆。「日本は古代中国の偉人たちを見続け、中国は近代日本の侵略者たちを見続けている」アー。加藤先生の史観と知性がだいすき。モリナガヨウさんの絵もとても面白く、図解工事現場を今度読もうと思いました。2025/08/13

ダージリン

4
終戦80周年ということもあり、少し戦争について学ぼうと加藤陽子さんを読む。中国、イギリス、ドイツ、ソ連との関係についての学術書を紹介していき、多様な視点からの研究を紹介する形になっている。気楽な筆致ではあるが、内容はレベルが高くて、さほど知識がない私には難しいところもあった。当時の社会は日本に限らず現代とはあまりにも乖離があり、なかなか正しく理解することは難しいだろうが、近接していく試みは着実に進められていることを知る。2025/07/27

Susumu Kobayashi

3
やはり書店で平積みになっていて、表紙絵を見て誘われてしまった本。前に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読んでいたし。近代史を、論文や学術書を読みながら、日本中心ではなく他国からの視点も取り入れて概説している本。桂太郎の項で、ニコポンの語源を知った。マックス・ヴェーバーによれば、「政治は国家の指導に影響を与えようとする行為」で、政治的人間の必須要素として、情熱、判断力、責任感の三点を挙げたそうだ。いずれも現代日本の政治家に欠けているようにしか見えない。モリナガ・ヨウの絵がいい。2025/08/11

バツ丸

2
★★。日本近現代史専攻で東大で教鞭を振るい、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』等で、膨大な資料をして日本が開戦へと至る軍事史・外交史の分析で評価を得た著者の新作。ただ個人的には微妙な評価。モリナガヨウ氏の秀逸なイラストとこの書名もあり、この時代の日中を軸とした歴史解説の入門書と思いきや、かなり詳細且つマニアックな内容で、正直研究者や余程の歴史好きでもないと理解が難しい。帯の「戦争は避けられ~」の文言に明確に回答しているとも思えない。内容は確かに素晴らしいのだが、書名と内容の不一致さが致命的。残念。2025/08/24

peco

2
世界史と日本史の融合を二国間関係史の視座に立つことで総合的に捉えていこうという試み。 膨大な資料によって成立する歴史学。正確な資料が残っていることが前提。post truthの時代と言われ情報リテラシーが個々人にも求められる昨今。公文書の保存すらおぼつかないようではこの転換期に何が起こって、時の指導者たちがどう考えて行動したのか後世の検証に耐え得る記録が残るのか。 膨大な歴史・外交書等をネタにして書かれている本書。そのどれも未読の私にとっては難解。物事の理解に孫引きで済まそうとしてはいけないという教訓にも2025/08/14

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