内容説明
第二次世界大戦に突き進む世界。
なぜ戦争は避けられなかったのか。
日本近現代史の視点で世界史を横断し、「世界の中の日本」を捉え直す。
本書では、近代の「戦争」と「世界」について、世界の第一線で活躍する歴史学者らが考え尽くした研究成果をわかりやすく解説。
近代日本が戦争を交えた相手国【中国、ロシア、英国、ドイツ】との二国間での歴史共同研究をもとに、戦争終結後の和解と共存の真の方向性を探る。
戦争に至る過程で双方に起こっていたことは何であったのか、双方の国家の指導者の意図や社会を構成する人々の意識はいかなるものであったのかについて、現時点で利用可能なあらゆる史料や記録によって明らかにする。
日本近代史をはじめ、隣接領域である西洋史、東洋史、グローバルヒストリーなどの世界史の面白さを堪能。歴史学者と手描きイラストルポライターによる類を見ない画期的な一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
52
世界がこんなに必死のマイホーム主義になる前に且て日本が戦争をした国々との二国間関係の歴史認識を洗い直す共同研究が成立した奇跡のような時期があった。その資料から戦争に至る判断を支えた双方の歴史認識(指導者の意図や国民の意識)を読み解こうという輪読企画。相手がどう考えてそう動いたのかを知る事は「国が違えば見ている歴史が全然違う」という驚きと共に、私たちにはそれぞれの見え方を突き合わせて違いや共通点を共に考え未来に繋げる道「も」あることを教えてくれる。自分の庭から視線を上げて自国史を抱え隣の芝生を訪ねてみよう♪2025/09/12
kameyomi
23
加藤陽子先生著故読まねばと思ったが、こちらは一見一般向けを装っていてもそうではない。東京大学出版会発行のPR誌「UP」に載せた内容を再構成しているだけだからだ。モリナガ・ヨウさんの高度なイラストが随所に入っていて(加藤陽子先生のイラストも可愛く)、少しホッと出来るものの残念ながら読んでも面白くはない(面白さを求めてはダメか)。それでも、昭和2年当時首相だった田中義一が昭和天皇に対し、中国への侵略計画の全容を上奏した文書が外部へ流出したとされる「田中上奏文」の世界の中の位置づけが、特に興味深く勉強になった。2026/03/26
Mc6ρ助
19
残念ながら途中挫折。少なくとも歴史に名を残した人々も当時はいろいろ右往左往していたようで、一貫してブレなく見える「ナチスのマネをすればよい」と言ったあの方とか、今回の首相とかが、とても、とても恐ろしい。一方最近ニコニコ顔のイシバさんやサイトウさん、見ててホッコリしてしまってはいけないんだけどね。『・・日本・・中国・・双方に向けて・4尖閣諸島をめぐる「領土紛争のような対立から名誉ある撤退ができるような方式を探求し、そうした領土紛争をのちに平和的に解決するという決心を確認すべきです」と説く。(p085)』2025/10/22
鯖
19
中国ロシアドイチュにえげれす…、物理的に距離感的におとなりの国から日本を見た史学。「中国史では国際法的に手続法的に正しい侵略行為というものを想定しない」アー。現代日本のための中国史が日本では教えられ、中国はその逆。「日本は古代中国の偉人たちを見続け、中国は近代日本の侵略者たちを見続けている」アー。加藤先生の史観と知性がだいすき。モリナガヨウさんの絵もとても面白く、図解工事現場を今度読もうと思いました。2025/08/13
勝浩1958
7
なぜ戦争は避けられなかったのかには答えられていないのでは?提示されているいくつもの書籍や文献を読むよう促していくのが目的のような本でした。2025/09/25
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古代ギリシア文学・文化論集
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