新潮文庫<br> しろがねの葉(新潮文庫)

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新潮文庫
しろがねの葉(新潮文庫)

  • 著者名:千早茜【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 新潮社(2025/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101203843

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内容説明

銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる――。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。(解説・北方謙三)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

71
安土桃山時代の石見国、石見銀山。貧農の娘、ウメは一家で逃亡中、銀山の喜兵衛に助けられ、一緒に暮らす。喜兵衛は銀山の全てを知る男。少女のウメは下働きから始め、夜目が利くので、間歩(鉱道)で銀を掘る。現実にあった銀山が、千早茜さんの筆致で描かれ、実にファンタジックな異世界となる。地図を逆さに見ると、石見国は大陸への玄関口だ。異国人のヨキ、青い目の龍、遊女たち、多彩な人々が銀山で暮らす。男は間歩で銀を掘り、女は生活を支える。時は流れ、ウメは銀堀の隼人の嫁となり子供を産む。銀山の人々から頼られるウメの生涯は尊い。2025/07/20

背番号10@せばてん。

67
【2022_直木賞】山を越えた石見の国にな、光る山があるんじゃと ──。時は戦国から徳川の頃。貧農を捨て、石見を目指す親とはぐれ、稀代の山師、喜兵衛に拾われる幼少のウメ。彼女はやがて、手子として間歩に入りますが、それが許されるのは、まだ童と呼ばれる齢までです。山の声、血の匂い。苦痛も渇望も生も死も、全てを呑む常闇の間歩。多くの者が、30過ぎまでは生きられぬ銀堀の男たち。子をなし育て、夫を看取る女たち。根源的な性と生が、濃密に物語を支配しています。銀を吸い、月に瞬くしろがねの葉は、ウメの軌跡の証しに似て。2026/01/29

空猫

43
【第168回直木賞】銀山の坑道で生きる男たちを、1人の女目線で描いた作品。孤児だった女児が拾ってくれた山師を父の様に慕い、自分も銀を掘り自立するのだと決めていた。が、女一人で生きられない時代では強烈なしっぺ返しでそれを阻まれた。男に守られねば女は生きられない。それなのに銀山の男は肺を病み短命だ。故に2人3人と夫を迎え生きていくしかない。そんな女の一生。ともかく血肉の匂いがしそうな迫力ある物語だった。力作。2026/01/03

misa*

42
読友さん達大絶賛なこちらの作品。図書館で借りようと思ってたけど、手元に残しておきたくて購入。時代小説は過去にも1シリーズくらいしか読んだことなくて苦手意識が強かったけれど、すっごい引き込まれた。スマホで調べながら脳内で噛み砕いての読書は新鮮だったし、なんていったってウメの強さと女としての葛藤、愛、様々な想いが駆け巡ってきて、感想を書くのがとても難しい。最後の最後まで、ウメらしく生きていく様は、とても誇らしく思えた。とても素敵な読書時間だった。2025/07/30

Kazuo Tojo

40
第168回 直木賞受賞作品 関ヶ原前後の石見銀山での主人公「ウメ」の壮絶な一生を描いた時代小説。まずは「間歩」という暗闇が頻繁に出てきて「ウメ」と密接した関係性に引っ張られる。ラストが印象的でこういう形に持ってきたんだと唸らせられた。男は儚く人生を終えて、女は、力強く生きていくと考えさせられた。2025/08/11

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