内容説明
親友・清水の結婚式に出席することになった大友は、新婦の明香里から女性関係が派手な清水の調査を頼まれる。司会の女性、ウェディングケーキ、キャンドルサービス、どこもかしこもが怪しげに思えてくる披露宴。そして宴もたけなわとなった時、大友はあることに気づいて……。『パズルと天気』収録、笑いと涙が詰まった幸せいっぱいの傑作短編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
535
6つの作品からなる短篇集。著者自身の「各短編について」を読むまで気が付かなかったのだが、古くは2005年に書かれた「透明ポーラーベア」から2025年の「パズル」まで、いくつかの媒体に掲載した短篇を集めたもの。個々の短篇は独立したものだが、最後の書き下ろし「Weather」は、全体を統括することが意識されている。タッチはいずれも軽やかで、志向は純 文学的なものではなく、あくまでもエンターテイメントに徹している。その傾向がとりわけ強いのは「竹やぶバーニング」と「イヌゲンソーゴ」。ただ、いずれも伊坂幸太郎⇒2025/10/02
starbro
420
伊坂 幸太郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本作は、作家デビュー25周年記念作品、ヴァラエティに富んだ短編集、オススメは、表題作「パズル」&「Weather」です。 https://www.php.co.jp/books/pazurutotenki/2025/07/04
R
351
短編集。設定がつながっているようでもあるけど、それは舞台装置でしかなく、作品も一種のプログラムといってもいいくらい組み立てられたパズルのような出来栄えでその創意工夫がとても面白かった。あるテーマを謎かけや、小噺のように仕上げている匠の技を味わえる作品ばかりだったが、天気を扱った短編が特に切れ味抜群で、いい意味で裏切られ、何もかもハッピーな感じが凄く読んでて気持ち良かった。よくできたコントの台本みたいな短編集だった。2025/07/19
hirokun
319
★3 伊坂幸太郎さんの五編の短編集。執筆時期はみな違うにも拘らず、何かよく似た作品の味わいを感じる。正直、私にはよく理解出来ない作品もあったが、私の一押しは、非常に素直なストーリーで、なおかつ読後にほんわかとした温かさが感じられる、「Weather」だ。他の方の感想でも、同一の意見があった。2025/06/16
うっちー
284
Weatherが1番良かった2025/06/24
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