ままならぬ顔・もどかしい身体 痛みと向き合う13話

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ままならぬ顔・もどかしい身体 痛みと向き合う13話

  • 著者名:山口真美【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 東京大学出版会(2025/05発売)
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  • ISBN:9784130133197

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内容説明

顔は、身体は、誰のもの?
顔認知研究の第一人者が、アイデンティティとコミュニケーションのジレンマに引き裂かれる顔と身体を対比させながら、ルッキズム、ジェンダー、病や死の受け止め方など、身近な偏見や矛盾について考える。科学的知見を交え、社会問題のヒントを提供するエッセイ。


【主要目次】
1 ガーンな身体(病とどう向き合うか/健康と病の境界/病や死をどう受け止めるべきか)
2 「しびれ」は幻の痛みなのだろうか(痛みという主観的体験/痛みとしびれ/身体感覚の侵食)
3 顔研究者の顔に麻痺が起きる(麻痺による影響/表情の大切さ/表情が感情を作る?/顔を見るとはどういうことか)
4 マスクのもたらす影響を知る(人はなぜイタイ話を求めるのか/コロナ禍での痛み/マスクへの忌避感が小さい日本/顔は重要なコミュニケーションツール/顔処理は変わるのか/ふれ合いの重要性)
5 確率の世界を生きるということ(正常バイアスの恐ろしさ/数値化されることの不安/闘病記と身近な人々からの情報/私の闘病の経緯/数値を持つ人、持たない人)
6 共感をうまく使う、共感に使われない(心を読む能力と、感情を共有する能力/感情を考える/表情を通して感情を研究する/共感性と「心の理論」/共感性と感情の共有と同調と)
7 顔の区別が必要になったわけ(いたるところに顔を発見する脳/相貌失認を再考する/顔を見るためのモデル/顔を見る能力の多様性/区別できる顔は増え続けるのか)
8 ルッキズムとアンコンシャスバイアス(就職活動をルッキズムから考える/人は外見を区別する生物である/アンコンシャスバイアスの存在に気づくことの大切さ)
9 男と女、違いはあるのか(自分への問いから始める心理学/男女の違いを進化から見る/顔だけで男女は区別できるか/男女で色の好みは違う?/社会が男女を作るのか)
10 すべてのジェンダーが解放され、女子大が必要なくなる日が来ますように(男性研究者を優遇しない女子大/男女雇用機会均等法がもたらしたしこり/女性の職業が限られていた時代/女性を二極化する歪んだ社会を生きて/女子大はオワコンか)
11 「かわいい」のマジックはどこにある?(「かわいい」で動物と親しくなる/いつまでもかわいいネオテニー/かわいいマジック、ベビースキーマ/「かわいい」と日本のポップカルチャー/「かわいい」は格下)
12 がんになって五年たちました(自分の身体は誰が管理するのか――身体への気づき/退院直後にやったこと/自分の中のルッキズムとともに)
13 顔と身体を持つことによるもどかしさ、生きること(ナルシストの苦しみは必然なのか/偏見という攻撃にさらされる顔と身体/思い通りにならない人生を知るための顔と身体/顔や身体への執着)
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

34
ルッキズム(見た目第一主義)によって、心を傷つけられたり、差別されたりしていいはずがありません。でも、人間はやってしまうのです。あの人はデブだとか、あの人は外人だとか、あの人は男だか女だかわからないとか。そんな、どっちでもいいことを気にして、そんなどうでもいいことを発言して、他人を傷つけてしまうのです。そして巡り巡って、自分自身も傷つけてしまうのです。2025/08/27

かんがく

9
人間の顔と身体について心理学的なアプローチを行い、文化圏による違いや、ジェンダーの問題などについてエッセイ的に記していく内容。ところどころで紹介される実験や学説が興味深かった。2025/05/26

カエル子

5
ガン闘病しながら研究者としての仕事も継続する中で綴られたエッセイ集。8歳のときに「跡取りは男子」と祖母に言われて強烈なパンチを喰らった著者が、「男女の性役割への抵抗」として密かに家事手伝いから距離を置いていた自分をふり返り、「家事という基本スキル」を学ぶ機会を逸したと後悔するまでになっているって、果てしなく共感してしまったー笑。2019年来のKuToo運動とか、マイナンバーカードに旧姓併記できるようになったとか、知らなかったぞ泣。日本を留守にしてた間のアレコレ含めてとても勉強になりました。2025/08/26

ganesha

4
認知心理学の専門家による身体と心、表情や感情、顔認知、他者との関わりから生まれる痛みや矛盾について。白人と黒人で採用に差が出ること、収入において女性は容姿の良さが有利で男性は容姿が悪いと不利になる美貌格差、女子大の意義、リカちゃんとバービーの差が印象的だった。2025/08/26

チェアー

4
顔とは何か。身体とは何か。とてもホットな課題だ。AI時代にあって、仕事をしている人は「身体いらない」と思っているケースがあるのでは、と思ったからだ。 顔が見えなければ、そこに人がいるとは認識できない。身体があっても、顔がなければ、人間として認められないのだ。なぜだ。 2025/06/08

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