内容説明
心地よい孤独もあるものだ。
八ヶ岳山麓。母の愛した家で、ひとり気ままに。
人気イラストレーターによる名エッセイが文庫化!
母を亡くした悲しみから立ち直れず、移り住んだのは小淵沢――両親が40年近く前に購入した「山の家」だった。若い頃から訪れていたけれど、一年を通して過ごすのは初めて。冬は雪掻きに勤しみ、夏はベランダで猫と寛ぐ。やがて、母が愛し育てた庭を蘇らせることを決意して……。山荘で一人で暮らす豊かさを綴った名エッセイ。
文庫書き下ろし「猫の章」も収録。
・浴室で見つけた意外な虫
・隣人と雪掻きスコップを買いに行く
・使い続けて35年のストーブ
・夏のベランダで猫と朝食
・餌箱にやってくる小鳥たち
・荒れ果てた庭を、再生して理想の庭に
単行本 2020年4月 亜紀書房刊
文庫版 2025年6月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fukui42
3
初読。親の残した山荘に居ょを構える、って大変。自然の中であれこれ迷い、ご近所さんに助けられる。頑張ってねー!と応援したくなる。次作も読もうと。2025/07/08
yumyum
2
大好きな八ヶ岳での暮らしが羨ましいです。寒かったり虫がいたり、近くにお店はないから不便なんでしょうが、素敵なイラストの植物がきれいで、いいなあと思いました。2025/08/22
Jam
2
都会から両親の思い出がつまった山荘の暮らしへ…日々暮らせるように家の手入れや庭づくりに勤しみ、山の四季に触れる。親を偲び涙する時もあるが、母とつくった庭を今度は自分なりに再生させることで癒されてゆく。そんな山の暮らしが少しうらやましく思えた。2025/06/22
かた
0
1052025/08/12
める
0
最近読んだ群ようこ「今日は、これをしました」で言及があったところ、ちょうど文庫化されてたので読んだ。山での猫との暮らしいいなあと思う一方で、隣人との付き合いなどがうまくいかないとしんどそうにも思えたり。水抜きやトイレの凍結など、寒さとの戦いもなかなかに大変そう。アラジンブルーフレーム、画像見てみたけどおしゃれでいいなぁ。2025/07/15