- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
こう考える医師が
多いのは、なぜか?
多くの人がのぞみそうなポックリ死・老衰死は、
がん死よりよほどつらいと思います――久坂部羊(『人はどう死ぬのか』著者)
がんだけは絶対に嫌だ、という人は多い。だが2人に1人がこの病気になり、3人に1人が亡くなる。
著者は長年、外科医としてがん拠点病院で活躍。
その後ホスピス医として3000人の末期がん患者と接した経験から医療の過剰な介入(幾度もの手術、抗がん剤)に疑いを持ち、むしろ「がん死」こそが人間に相応しいと考えるに到る。
がんでも穏やかに最期を迎えるには、何をどう準備すべきか。
がんで亡くなった愛妻の最期を告白し、「人ががんで死ぬ」25の実例を挙げ、死に方、終末医療のあり方を示す。名著、待望の復刊。序文・久坂部羊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
29
常々、私も死ぬなら癌で死にたいと思っていたので、新聞広告で見かけたので図書館から借りた本。本書を読んで、やはりガンで死にたいと思いを新たにした。本書は消化器外科を長くされた後、ホスピスにて多くの方の最期を看取り、その症例をも紹介してあった。高度進行ガンの治療、抗がん剤についてなど、知らなかった事もあった。抗がん剤は効果が無い癌も多い。手術や抗がん剤の治療を繰り返す事で患者のQOLを損ない、まして寿命を縮める事もあるそうだ。癌は最期には痛みを発症するから、それをコントロールできるホスピスや緩和ケアが相応しい2026/01/06
tomo
12
☆☆☆☆ ポックリ死、眠るような老衰死、いずれも理想的に思えるけど、現実はそんなに思ったようにはならないようで。3人に1人ががんで亡くなる現代、「人間があまり長生きしないように仕組まれている、自然の摂理」健康なうちはその通りだと思うけど、その時自分はどう考えるだろう。2025/09/29
coldsurgeon
11
著者は、比較的よく知る元・外科医であった。世代は違う、同じ研究分野にいたために学会場で顔を見ることが多かった。本書の内容は、独断的すぎるきらいはあるが、手術や化学療法の過剰な治療は、患者の死に至る経過を悲惨なものにする。死は性の延長線の端にあるのではなく、死にまとわれるように人は生きている。死を受け入れる心の準備ができるかどうかは、元気な時の生き方に依るのだという。「がん死」こそが人間にふさわしいという考え方には賛同するが、まずは自分自身が、死にどのように向き合うかが重要だろう。2025/08/21
AKO
8
読んでよかった。親も高齢になって終活を始めているし、私自身もいつがんを発症するかわからないし読んでみた。読んでもがんにはなりたくないと思うし、夫も親も身近な人にもなってほしくないけど、もしなってしまった時の捉え方やどう過ごしていくかということを考えられた。本当に突然死よりはいいし、人間の自然現象とも思える。もしもの時はこの先生に診てほしかったな。私もやみくもな延命の治療より、短くなっても余生を有意義にそして痛くなく苦しまず過ごすことを優先したい。最後に先生の娘さんが書いていたあとがきが内容を深めていた。2025/08/16
カツ丼
7
安らかに死を迎えるための3条件。①高度進行癌は過度な治療を続けない(体の負担が大きくなり、精神的にも肉体的にも充実した時を過ごせなくなる)、②痛みは薬で充分取る(痛みを取った方が長く生きられるとのデータもある)。③死を受け入れる覚悟する。その時になってこうした対応ができるよう早めに知識として知る事はよかった。 2025/12/12




