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内容説明
「自分嫌い」こそ
不幸の最大の原因。
心のゆがみを直す
8の処方せん
「自分を好きになれない」と悩む人は多い。こうした自己否定の感情は、なぜ生まれてしまうのか。
その原因は幼少期の育ち方にあると精神科医である著者は指摘する。
親から気まぐれに叱られたり、理不尽にキレられたりすると、子どもは「自分は尊重され
るに値しない」と思い込むようになる。その結果、自信を持てず、人間関係にも苦しみやすい。
では、この悪循環から抜け出すにはどうすればよいのか。
本書では、自分を傷つけた親への怒りを認め、心のもやもやを解消するための具体的な方法を解説。自信を持って生きられるヒントが詰まった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あんさん
14
自己愛が損なわれている状態について「ロゴスの欠如」をキーワードに考える本。ロゴスは聖書では言葉と訳され、他にも論理·真理·理性·秩序などの意。子どもにとって「ほぼ神」である親のロゴスが未成熟だった場合、子どもはロゴスが混乱し、自らを信じられなくなる。そしてロゴスなきままに成長すると、白か黒かの二元論やべき論に支配され、人間不信や恐怖や不安に囚われやすい。効率一辺倒でなく、時間をかけて自分自身との対話である「内省」を著書は推奨。忙しい現代、SNSなど単純化した情報等に依拠せず、考えを巡らせることからか。2025/10/26
まつ
4
内省、環境エンリッチメント、自己虐待、ロゴス2025/06/15
かずえ
1
とても分かりやすく腑に落ちることが沢山。 子育て時の注意点についても参考になった。 やはり人はちゃんと見極めて相手に期待できない場合は距離を置くことが大事だなと思った。この著者の他の本も読んでみたいと思います。2025/10/10
よぞ
1
泉谷氏の著作はほぼ読んでいます。本作では「ロゴスなき人間」「白い頭黒い頭」「インナーチャイルド」など新たな概念での説明が増えているせいなのか混沌とした印象はある。言っていることは正しいんだけど具体的には救いはないんだなと再確認しました。いびつな人がいびつな関係を求めていくか、適応障害を起こす場面を徹底して避けて孤独に生きていくしかない。2025/09/22
maa
1
きちんと読み込む価値のある本。自分が嫌いと感じるときは親との関係に起因することが多いのだろう。親を否定できないので代わりに自分を否定するようになる。嫌なことを嫌と言えないでいると、自分の感覚が麻痺し、自分の感情や好奇心がなくなっていく。愛とは相手(対象)が相手らしく幸せになることを喜ぶ気持ち、欲望とは相手(対象)がこちらの思い通りになることを強要する気持ち。自分が価値のあるものを生み出す人間であれば愛されるかもと考えてしまう、だけど際限のないやるべきことに追われる人生になる。2025/07/27




