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内容説明
親が変われば子どもも変わる!
子どもの主体性を育み、個性を伸ばすには親自身の“自己肯定感”が重要!
「子どもの個性を活かしてあげたい」「長所を伸ばしてあげたい」「自分の力で幸せに生きていってほしい」──。そんな思いを抱くのは親として自然なことです。しかし、頭ではそう願うものの、気づけば厳しい言葉でいうことをきかせようとしたり、周囲に後れを取らせまいと勉強や習い事を強制してしまうことは少なくありません。著者は、こうした子どもの幸せを願うからこその親の過剰な干渉が、逆に子どもの主体性や個性を奪ってしまうことにつながりかねないと警鐘を鳴らしています。
リクルートで教育関連事業に従事したのち、学校経営改革・教育改革コンサルタントとして学校経営や教育に関わってきた著者は、これまで子育てがうまくいっていない親を数多く見てきました。そのなかで、親が自分の考えばかり押し付けてしまい子どもを素直に認められないのは、親自身の生まれ育った環境や先天的な特性、過去の経験によって形成された「考え方の癖(マインドセット)」が影響していると考えるようになりました。
そのため著者は、子どもの個性を伸ばし主体性を育むためには、まずは親が自分自身の「考え方の癖」を見つめ直して「肯定的な考え方の癖」──「ポジティブマインドセット」を身につける必要があるといいます。そうして自身に肯定的になれることで、子どもを尊重する余裕を持てるようになり、その成長を信じて個性を伸ばす育て方が自然とできるようになると訴えています。
本書では長年にわたり教育産業に関わり、数多くの親子を見てきた著者の知見を基に、親自身が自己肯定感を高めるためのマインドセットをどのように作り上げていくかについて解説しています。また、脳科学の観点から親自身と子どもの情動(感情や気分の動き・反応のこと)タイプについても触れながら、「どう接すればよいか」「どんな言葉掛けをすればよいか」といった具体的なアプローチ方法についても紹介しています。
子どもの個性を伸ばし、主体的な人間に育てるために本当に大切なことは、ノウハウではなく親自身の心の持ちようであることが分かる1冊です。
目次
はじめに
記憶に残り、行動を変容させるための本書の読み方
第1章
良くないこととは分かっていながら繰り返してしまう
教育熱心な親ほどやってしまいがちな自らの考えの押し付け
「分かっているけどできない」子育てのジレンマ
自己肯定感や主体性を育てられない子育ての危険性
社会で求められる主体性とは
主体性を育むために必要な自己肯定感と自己効力感
親の接し方が変わらないのは、マインドセットのせい
マインドセットとは何か
叱る前に知っておきたい、マインドセットが育児に与える影響
信じる力が病を癒やす? 驚きの実例
マインドセットは自分次第で変えられる
第2章
子育てが驚くほどうまくいく!
「ポジティブマインドセット」とは
ポジティブマインドセットとは何か
子どもの成長を信じ切ればどんな子どもでも必ず変わる
家庭の不幸で生きる意欲を失った女子生徒が医師に
「子どもは生まれたときから完全である」というマインドセットを持つ
子どもを3つの円に分けて捉える
親が想像する以上に子どもは深く考えている
子どもを信じることができれば、子どもの見え方が大きく変わる
「子どもという存在の本質と個性」と「成長過程の子どもの言動」を分けて考える
子どもを“推し”のように考えてみる
「子どもは、自分の個性や親を選んで生まれてきた」と考えてみる
親のマインドセットが子どもの一生を決める
「今この瞬間に集中する」というマインドセットを持つ
負のマインドセットから解放されたら人生がプラスに動き出した
自分の人生を自分で決めると幸福度が上がる
「子育て」ができるのは親として幸運なこと
全ての現実は、自分が望んで創っている
子どもの選択を尊重することが成長につながる
子どもの決断を支える親の関わり方
ネガティブな感情を手放す方法
負のマインドセットを断ち切る方法
刺激から反応までの時間を空ければマインドセットに引きずられない
第3章
ポジティブマインドセットへの第一歩
脳科学の観点から「変えられない個性」を知る
脳には「先天的気質」と「後天的性格」がある
先天的な特性とはどんなものか
先天的な特性は単なる個性であって善し悪しはない
適切なマインドセットを選び取れば、先天的特性をコントロールできる
後天的に成長する脳とは
トップイノベーターは軽度のADHD。 後天的な能力に違いがある
イノベーターや教育者に最も必要な要素である「ホリスティック」
先天的情動タイプを踏まえた後天的能力の開発
「人は成長する」というマインドセットを持てば、子どもは変わっていく
モチベーション理論を利用した子育て
「頑張ったらご褒美をあげる」で子どもをコントロールするのは実は危険
家庭のリーダーである親としての信頼関係
「自分への弔辞」ワークで、自分の子育ての軸を発見する
第4章
ポジティブマインドセットの実践編
「変えられない個性」に合わせた子育て法
子どもと自分の先天的な脳のタイプを知って子育てをラクにする
8つの情動タイプとは
日本に冒険家タイプや情熱家タイプが少ないワケ
子どもの先天的な特性を理解しないと褒め言葉も逆効果に
情動8タイプは優劣ではなく単なる個性
あるあるストーリーで解説! 個性に合わせた子育て法
事例1 完全主義タイプ(母)×情熱家タイプ(子)
事例2 冒険家タイプ(母)×慎重家タイプ(子)
第5章
子どもの捉え方を根本から変える
「ポジティブマインドセット」で実現できる理想の子育て
知識が求められる時代から、主体性が求められる時代へ
他人と比較せず、自分らしいゴールを見つけられる力を
ポジティブマインドセットであなたも子どももいきいきと自分の人生を
振り返り
おわりに
最後に