内容説明
「文春砲」は、ここから始まった……
雑誌記者デビューから55年、著書500冊超のジャーナリストの集大成!
その時代のことは、疾風怒濤と言うしかない。いま私は、とても感謝している。
特別寄稿 高山文彦 (作家)
日本のジャーナリズムが再生するためには、第二、第三の「大下英治」の出現が待たれる
特別解説 花田紀凱 (元『週刊文春』編集長、月刊『Hanada』編集長)
「首輪のない猟犬」が追いつめた昭和・平成の怪物たち
わたしは、よく聞かれる。
「なぜ、そんなに取材し、書きつづけるのか。特に何が楽しいのか」
わたしは答える。
「取材相手にわたしが抱いている先入観が、
相手にぶつかることによって、粉々に砕ける瞬間がある。
昨日までのわたしの思いが、その瞬間に新しく生まれ変わる。
その瞬間がたまらなくセクシーなのだ」
どんなに苦しくても、人間を、社会の現実を描き迫ることほど
生きている実感を感じることはないよ。
その充実は、金銭には換えがたい。――「プロローグ」より
目次
第1章 首輪のない猟犬――梶山季之、岩川隆、大宅壮一、三島由紀夫
第2章 「文春砲」のはじまり――岡田茂、竹久みち、恩田貢、花田紀凱
第3章 死の影――田宮二郎、島田三敬、火野葦平
第4章 タブーへの挑戦――『小説電通』、メリー喜多川
第5章 怪物たち――田中角栄、金丸信、佐藤昭、中曽根康弘、児玉誉士夫、横井英樹、小佐野賢治、渡邉恒雄、務台光雄、石原慎太郎
第6章 闇の首領たち――稲川聖城、山田久
第7章 芸能者たち――美空ひばり、田岡一雄、力道山、太地喜和子
第8章 犯罪者の私性――関口政安、福田和子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
135
8月の第一作は、かなり久しぶりの大下 英治です。 本書は、著者の半生記&文春砲的戦後裏昭和史でした。既知の内容が大半、ほぼ全て時効のはずなので、とんでもないサプライズが欲しかったです。 https://seidansha-publico.themedia.jp/posts/566160012025/08/01
キタ
6
雑誌記者デビューから55年、著書500冊超の他に例がない多作タイプの作家。 今ままで何冊この方の著書読んでるんだっけ? そのうちの4割近くは政治モンらしいので、そんなに読んでないかも。 この方のバイタリーは過ごすきて誰も真似ができないかも。 メモ↓2025/09/27