三才ブックス<br> カタツムリの世界の描き方

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三才ブックス
カタツムリの世界の描き方

  • 著者名:野島智司【著者】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 三才ブックス(2025/05発売)
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  • ISBN:9784866734521

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内容説明

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カタツムリ、
その非効率な
生き方の魅力

物心がつく前からカタツムリに魅了されてきた「かたつむり見習い」の著者によるカタツムリ論。誰もが知っているなじみ深い生きものなのに、意外と知られていないカタツムリの生態や魅力を愛情たっぷりに紹介しつつ、カタツムリの視点から、さまざまな生きづらさや問題を抱える現代人のこれからの生き方のヒントを探る。

この社会に息切れしそうになったら、
カタツムリの生き様を思い出したい。
(東直子/歌人・作家)

[本書の主な内容]

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第1章 カタツムリという、あいまいな生きもの
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●「カタツムリ」のあいまいな定義/●カタツムリの軟体部
●カタツムリは口の近くでフンをする/●カタツムリの小さな脳みそ
●カタツムリの基本的な生態/●身近なものを最大限利用する食生活
●大切なのはカルシウム/●自然界は天敵だらけ
●カタツムリの成長と繁殖/●カタツムリの進化/●陸上への進出
●多種多様なカタツムリ/●海外のカタツムリ/●のんびりゆえの多様性
?マイマイ診断
?かたつむり見習いくん

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第2章 地に足の着いた生き方
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●這うという行動様式/●ヘビも這う/●ミミズも這う
●カタツムリの這い方/●ぬるぬるねばねばの粘液
●生まれたときから殻がある/●触れることで世界を知る
●行き当たりばったりな食べものさがし/●食べあとのふしぎ
●色とりどりのフン/●地に足の着いた生き方
?コラム1 カタツムリと数学
?かたつむり見習いくん

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第3章 非効率なカタツムリと、効率的なナメクジ
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●効率的なナメクジ/●カタツムリとナメクジはどう違う
●「ナメクジ化」というコストカット/●どこにでも入り込める
●天敵からはすべって逃げる/●粘液による乾燥対策
●情熱的な交尾/●ナメクジの卵とカタツムリの卵の違い
●イボイボナメクジというカタツムリキラー
●ナメクジシティ/●ナメクジという生き方
?コラム2 変身して強くなる
?かたつむり見習いくん

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第4章 「他者を支える」カタツムリ
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●生態系のなかで/●生態系を底辺で支える
●嫌いだったマイマイカブリ/●マイマイカブリの魅力
●鳥類のカルシウム源/●カタツムリを食べる右利きのヘビ
●共生ってなんだろう/●アリの巣に入り込むカタツムリ
●カタツムリが受粉する植物/●ヤマナメクジはキノコ好き
●カタツムリの寄生虫/●行動をコントロールする寄生虫
●カタツムリの殻で子育てするハチ/●余白のある生き方
?コラム3 カタツムリのためのヒト講座
?かたつむり見習いくん

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第5章 カタツムリを通して見つめる人間の暮らし
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●時間感覚/●カタツムリとジェンダー
●カタツムリに潜む暴力/●マイマイ米/●カタツムリの居場所
●カタツムリとわらべうた/●好きになった理由/●遊びの延長線
●好きなものは好き/●カタツムリとかなしみ/●視点の多様性
●少しずつ違って、少しずつ同じ
●生きものと触れ合うことの大切さ/●非効率な魅力
?コラム4 おすすめカタツムリ本
?かたつむり見習いくん

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

47
身近な存在でありそうなカタツムリ。敷地や田んぼ・畑だけなく、いろいろなところで眼にする存在。それでいて、意外なくらいカタツムリのことを知らないな~と思い、読んでみた。なるほど~そうなんだろう・・ということが多い。そんなカタツムリに、日々の暮らしの生き方を重ね合わせて考えてみる思考が面白い。キーワードがいくつかあると思う。ゆっくり、殻、蓋。生物の進化として考えても、興味は尽きない。2025/07/17

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

14
カタツムリ5匹と一つ屋根の下に住んでいる私がやってきましたよ!タイトルがなんとも秀逸。「描き方」ですよ、「描き方」。物事の上辺をサラッとしか見ていない輩には気付けもしないカタツムリの生態について綴られていますが、専門家のウエメセでは決してなくて、「僕はこんなことに気がついちゃったんだけど、君ならどう思う?」って自分なりの「描き方」を勧められる感じ。スズメと同じくカタツムリも絶滅危惧種にリーチ、庭の木にカタツムリがいたことが記憶にある世代なんて正倉院の宝物レベルです。ちなみに「カタツムリ」は正式名称ではない2025/07/28

kuukazoo

12
かたつむり研究者が一般向けに書いた本かと思ったら、かたつむりの生き方に学ぶ(ネイチャーライターの著者の肩書きが「かたつむり見習い」)独自のかたつむり哲学的な内容だった。でもかたつむりの生態など初めて知ることばかりで興味深く読んだ。貝なのに陸に上がり、大きな殻を背負ってゆっくり移動しかできない、天敵は多い、なんとも効率性とは程遠い生物(ちなみに殻を捨て効率化を目指したのがナメクジ)。自分とは全く違う種を観察し調べるだけでなくその生き方に共感したり勇気をもらったりできてしまうのは人間の不思議な特質ではある。2025/07/16

やっこ

2
カタツムリの「非効率な生き方」を最大の魅力としてクローズアップ カタツムリは、ゆっくりと行動し、行き当たりばったりで、何かあればすぐに殻に引っ込んでしまう、非常にナイーブで非効率に見える生きもの その「余白だらけの曖昧さ」こそが魅力2025/05/07

めーちゃん

1
かたつむりの生態よりも、ライターさんのかたつむりを通しての哲学の方が気になった。2025/07/26

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