内容説明
ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員が教える
「世界が変わる」ゆっくり見ることの知恵
タイパだ、コスパだ……なんと古臭いのだろう。ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員の著者がゆっくり見ることの効用を様々な角度から論じ、少しの工夫で誰でもできる実践的な提案を行う。ゆっくり見れば世界が変わる、教育学研究最前線――スロー・ルッキングのすすめ。
Shari Tishman, Slow Looking: The Art and Practice of Learning Through Observation, Routledge, 2017の全訳。
【本書「第1章 はじめに――スローということ」より抜粋】
――スロー・ルッキングの定義は難しくありません。一見して目に映る以上のことを、時間をかけて丁寧に観察するということです。先のエピソードもその例ですが、教室で、美術館で、研究室で、インターネットで、裏庭で、近所を散歩しながらなど、人びとが世界を時間をかけてじっくりと観察するあらゆる場所で起こっています。/本書は、学びの方法としての「スロー・ルッキング」を探究するものです。――
【主要目次】
序文
第1章 はじめに:スローということ
第2章 見るための方策
第3章 スローの実践
第4章 見ることと記述すること
第5章 博物館で見る、確かめる
第6章 学校で見る
第7章 科学のなかの「見る」
第8章 スロー・ルッキングと複雑さ
第9章 おわりに:スローから考える
訳者解説(北垣憲仁・新藤浩伸)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
清水勇
3
自分自身高齢者になり若い頃の公私共に効率第一の考え方から、漸くゆっくり丁寧に日々を過ごすことを大事にし始めたことに気づきこの本に出会う。著者は教育研究者として、「スロールッキング」が子供達への教育効果(視覚だけでなく五感を使った理解を通して深く考えるようになる)ばかりではなく、我々大人も種々雑多な複雑さを理解する上で有効で更には幸福感をも生じさせると解く。説明が丁寧で納得感満載の良書。スマホ全盛の時代だからこそ、我々は他者との相互理解を深める為にスロールッキングで複雑さを楽しむ心の余裕が必要だと痛感。 2025/08/13
池波
1
いつもより長く観てみることと、みたものをいろんな仕方で記述すること。観察の教育的なバックデータを獲得した。これは心強い。2025/09/25
takao
0
ふむ2025/08/20
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