内容説明
アフリカ最大の湖ビクトリア湖の北に位置し、緑豊かな自然に恵まれ「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダ共和国。その自然の美しさや人々の多様な暮らしぶり、そして現在に至る激動の歴史や今後の開発課題など、知られざるウガンダの姿を紹介する貴重な一冊。
目次
目次
増補新版への序文──ダヒヤ・ドクトリン:「われわれの世代の運命」
本書を読み解くための基礎知識 前編(高橋和夫)
イントロダクション──埋めることのできない溝
最後まで考えを変えなかった父
袋小路に陥った国
武力で解決できなければ、さらに武力を行使する
イスラエルに魅了された自民族中心主義者たち
第1章 恐怖を植えつける──軍事支配
世界で最も品行方正なイスラエル軍という嘘
倫理観の喪失
台頭するユダヤ版「クー・クラックス・クラン」
テロとの戦いを指導するイスラエル
第2章 プールの飛び込み台から小便する──イスラエルの変貌
事実を否定するのをやめる
アザリア事件が意味すること
無処罰によって粗暴となるイスラエル社会
ファシズムの香り
第3章 血筋がものを言う──ユダヤ人国民国家
「それはイスラエルとユダヤ人にとって悪法だ」
自民族中心主義の勝利
ユダヤ人にとっての「生存圏」
第4章 白人の国──純血主義の台頭
黒人「潜入者」に降りかかる災い
白人至上主義者とのつながり
「ユダヤ人遺伝子」を求めて
第5章 イスラエルの新たな武器──サイバー・セキュリティ
武器輸出という伝統
最先端のサイバー監視技術
制約なく活動する
イスラエルとカショギ殺害事件
パレスチナ人の次は、イスラエルの反体制派
第6章 公安国家──権威主義的な民主主義
パレスチナ人だけでなく反体制派ユダヤ人も対象
国内の敵「ベツェレム」
「ボイコット、投資撤収、制裁(BDS)運動」という「張りぼて」
公安機能の滑稽なまでの強化
第7章 絶滅危惧種──イスラエル法制度の危機
最高裁判所は「最後の砦」でなくなったのか
反体制派の当惑
第8章 ヒトラーはユダヤ人を根絶したかったのではない──ネタニヤフの歴史捏造、反ユダヤ主義者たちとの親交
ホロコーストを扇動したのは、エルサレムのイスラム法官なのか
イスラム嫌悪という絆
アメリカの福音派とユダヤ人
東ヨーロッパに古くから存在する反ユダヤ主義者との絆
ソロスに対する非難:トランプは反ユダヤ主義者か
第9章 黙ってはいられない──反旗を翻すアメリカのユダヤ人
イスラエルに背を向けたアメリカのユダヤ人たち
なぜ今、この変化が生じたのか
民主党の危機
イスラエルを非難するアメリカ人たち
第10章 今のはオフレコだよ──臆病なフランスのユダヤ人
フランス革命から極右のシオニズムへ
CRIF(フランス・ユダヤ人団体代表評議会)の正体
臆病なフランスのユダヤ系知識人
第11章 イスラエルにはもううんざり──ユダヤ教は分裂するのか
あなたの将来のイスラエル像は?
虚構の上に成り立つ牙城
アメリカにおけるディアスポラの再生
ユダヤ教は分裂するのか
第12章 鍵を握るアメリカの外交政策──トランプ後の中東情勢
トランプの置き土産
バイデンの挑戦:アパルトヘイト国家への対応
イランとの核合意に賭ける
結論 イスラエルvs.ユダヤ人
トニー・ジャットを悼んで
謝辞
本書を読み解くための基礎知識 後編(高橋和夫)
訳者あとがき
原注