内容説明
元華族・一条家の長男として生まれた高校生の湊はある日、父親から婚約者が決まったと告げられる。
名家の後継ぎである自分に自由なんてない。それは初めから分かりきっていたことだ。
どこか乾いた諦念を抱きながら、湊は父親に言われるがままに見合いの場へと足を運ぶ。
「七瀬家長女の七瀬冷です。これからよろしくお願いいたします、旦那様」
しかしそこにいたのは、同じクラスで冷酷美少女の異名を持つ、七瀬冷だった。
始まる共同生活、冷から向けられる猛烈なアプローチ。
予想だにしなかった状況の数々に戸惑いを覚える湊だったが、
その時間は存外に悪いものではなく、次第に冷との生活に幸福感を感じ始めるのだった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
leo18
9
クラスで冷酷美少女と呼ばれるヒロインを助けたらトントン拍子で婚約者に。主人公、ヒロインともに表向きはクール系ながら、ヒロインの冷は好感度MAXでグイグイ来る感じなのは一本調子でラブコメ的にはちょっと盛り上がりに欠けるかなと。2025/06/03
rotti619
8
冷酷美少女と呼ばれる七瀬冷を助けたらデレた→その後名家同士の見合いの場に行ったら、婚約者として登場したという、スタートダッシュが猛烈なお話。最序盤で冷がデレてしまう(しかもかなり重度)ので、名家の跡取りで恋愛を諦めていた主人公の一条湊との温度差が楽しめるようになっている。この辺七瀬家の事情も絡んでいるので、湊としても突き放すわけにいかず、徐々に絆させれていくのだが、湊がかなり好漢な人物なので、読んでいて嫌味がなかった。もし己の立場に後ろ向きな人物だったら、物語がくどくなっていたと思うので良かったと思う。2025/06/06
yo1024
2
いいね!2025/05/31