内容説明
寂れゆく故郷で生まれた犯罪。
友情と正義、そして復讐がぶつかり合う。
小説だからこそ描ききれた、圧倒的人間ドラマ
堂場瞬一、もうひとつの代表作〈汐灘サーガ〉第1弾
地方都市・汐灘の海岸で起きた幼女殺害未遂事件。容疑者として浮上したのは二十年前に同様の犯行を自供し、服役した過去を持つ庄司だった。庄司の親友だった刑事、冤罪を訴える弁護士、そして娘の復讐を誓う父親。三者の思惑が交錯する時、予想だにしない真実が姿を現す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
背古巣
29
堂場さんの汐灘サーガ第一章。冤罪のお話。このテーマは絶対暗いお話しになるので、自分としてはあまり得意な分野ではないのですが、堂場さんの作品なので読みました。思った通り、やるせないラストです。どうでもいいことですが、桑原が自分が履いている革靴について心配するところで鳴沢了を久しぶりに思い出しました。いろいろ考えさせらる読書となりました。2025/08/18
coldsurgeon
10
20年の間をおいて発生した類似事件の犯人は、誰なのか。同一人物なのか、あるいは別の人物か。冤罪かもしれない殺人事件の犯人の再審を求める弁護士たちも、犯罪被害者家族も、刑事たちも、それおぞれの視点で、自分の都合を優先しているように描かれる。刑事事件をどのように観察するかがポイントであるような物語だった。2025/07/14
バナナカプチーノ
7
初めて堂場瞬一さんの本を読んでみました。書店で新装版とあってなんとなく気になったのでこちらを。まさに求めていた、ずっしりとした重い警察もの。最後まで畳み掛けるような展開でハラハラして読み応え満点。登場人物一人ひとりがしっかりドラマを背負って複雑に絡み合って、本当に良かったです。これはシリーズ読破したい!2025/09/11
うさぎや
7
シリーズ第1弾。先が気になりすぎて一気読みしてしまった……なんともやりきれない結末。2025/06/20
miohaha
5
堂場瞬一作品はかなり読んできた方だと思っていましたが、本シリーズ汐灘サーガは抜けていました。新装版で初読み。20年近く前の作品ながら、あまり違和感なく読めました。作品では、さらに20年前の少女殺人事件からの深い因縁を抱える男達の思いが不協和音となってクライマックスまで胸がざわつく展開が続きます。他の作品も新装版で読みたいと思います。2025/09/15
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