ゲーム作家の全思考

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ゲーム作家の全思考

  • 著者名:米光一成
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 大和書房(2025/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479798262

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内容説明

累計2700万本超『ぷよぷよ』、累計120万部超『はぁって言うゲーム』日本ボードゲーム大賞2024・投票部門大賞『あいうえバトル』……。 「面白さ」で日本中を動かしてきたゲーム作家が、初めて語りつくす「頭の中×全人生」。

「いいアイデアが出ない」で諦めていませんか?

創作は、「アイデア一発」で生まれない。1000の駄案を抱え、捨てずに育てていく。
誰かに褒められたかった。ちょっと寂しかった。演技が下手すぎた。
そんな“くだらない感情”から、名作は生まれる。

全人生をかけてつくる。
「大切なものづくりに対する態度」というのは、「アイデアの閃き方」といったハウツー本に並べられた卑近なコツだけでは伝わらない。
アイデアがひらめいた直前の出来事、卑近なきっかけ、初期衝動、根源的な動機など、なにが、ぼくを突き動かして作品をつくったのかを多層的に書き尽くしていく。
遠回りにも見えるかもしれないが、ゆっくりと旋回していく軌道の中心にみえる「見えにくい、その生きる土台」を手渡せるといいなと思いながら、この本は始まる。(本文より)


【 目 次 】
<Chapter1 アイデアの誤解>
そんな状況が生まれるゲームって、できないか?
いいアイデアなんてくそくらえ
1000個考えて、1個が残る
ヒットさせるぞ!と考えていない
箱に入っているだけがゲームじゃない
宣伝のカギは金でもSNSでもない

<Chapter2 アイデアの実践>
売れない商品にしないために
こうやってコラボする
ぼくがゲームを作らないと世界が滅びてしまうから
44歳、初めての演技で考えたこと
もっとシンプルで、プリミティブに

<Chapter3 アイデアの育成> すべてが種になる
人生を変えたアルバイト
作品が終わるとき、その方法も終わる
『テトリス』の衝撃
『ぷよぷよ』誕生
『ぷよぷよ』の世界観をつくる
制作期間をえんえんと延ばせたワケ
アンチ大作という方法論
これ、本当におもしろいのか?

<Chapter4 アイデアの先にあるもの>
35年後に世界観監督をやる
ゲーム作家の部屋
タイトルは「バカの見方」でつくる
口は気持ちいいか?
外に開かれているか?
Tシャツ作家になってもよかった?
チート防止とおもしろさアップを両立する
往復6時間の仕事を7年間も続けられたワケ
娯楽は不要不急じゃない
勝ち負けではなく、世界認識を変えるゲーム
21世紀のクロスワードパズル
言葉の力を信じるゲーム
商品をつくる楽しさ、難しさ

<Chapter5 アイデアの再定義>
これはゲームではない
これはゲームなのか?
儀式との違いで考える
虚無ではなく、無心
「器」としてのゲーム
勝敗がなくても「ゲーム」と思えるのはなぜ?
発想って、なに?
ガラクタが、宝だ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

15
<「いいアイデア」があったから創作ができたかのように構成される。結果、「いいアイデアの出し方のコツ」が分かれば、「いい創作」ができるかのように錯覚させるかのようなモノになる(中略)だが、これにいたっては大間違いだ。「いいアイデア」が「いい創作」になるわけじゃない。>現在でもシリーズ展開が続いている 「ぷよぷよ」の一番最初のものを企画監修、累計120万本を突破した「はぁって言うゲーム」をつくった 著者が(続く2025/08/04

Tenouji

9
面白かった!「計測」と「エビデンス」と「リスク回避」だけになってしまった、今の日本のモノ作りは、糞ゲーであることを確信したw。また、一瞬のひらめきではなく、ありふれたアイデアを温め続けることが重要なんだな。そういえば、丁寧なモノ作りも、そのようなもので成り立っていたはずだ。確かに、社会の価値観も変わってきているのかもしれないが、ジマーマン氏も言うように、遊びと創造の本質はかわらないよね。2025/06/11

スプリント

8
ぷよぷよのゲーム開発者による思考のコツ紹介 人生を楽しみつつ人を楽しませるアイデアを色々なシチュエーションから生み出している。2025/07/22

碧海いお

7
アナログゲーム、テレビゲームの思考。 アナログゲームといえば主にトランプなど誰でも知っているようなものしか知らないに等しいんですが、この本を読んでいるとアイディアというものは作る前に遊んでみることも一つなんじゃないかと感じました。 ファイナルファンタジーやドラゴンクエストがなければそれらと正反対な魔導物語が発売しなかったのでは? はぁって言うゲーム、ぷよぷよ、魔導物語、バロックが好きならば読んで損はないと思います。2025/07/01

garyou

5
小説家やマンガ家が歴史ものをかくと次の作品も同じような時代の話になったりすることがある。調査したことを活かせるからということも大きいとは思うが、きっと先の話をかいているときにアイディアが育ったのだろう。この本を読んでそう思った。ゲームを作らなくても企画を考えるような人には向いている本じゃないかな。この本にはゲームもたくさん紹介されていて、どれもおもしろそう。2025/07/20

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